静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)が直面する学歴詐称疑惑とそれに伴う進退問題は、依然として混迷を極めています。元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏は29日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、田久保市長の対応に対し、強い疑問を呈しました。
辞職勧告可決後の不透明な対応
田久保市長は7月7日、市議会で辞職勧告決議案が全会一致で可決されたことを受け、「速やかに辞職し、出直し市長選に立候補する」との意向を示していました。しかし、「速やか」という言葉とは裏腹に、現在も市長の職に留まり続けています。28日の定例会見では、今月31日に進退に関する会見を開くと表明したものの、「お辞めになる時期は?」との質問に対しては「それは、今度やる会見でやります」などと明言を避けました。さらに、学歴詐称疑惑を追及するために設置された百条委員会への出席も拒否しており、その対応の不透明さが指摘されています。
テレビ朝日のスタジオ風景:伊東市長の学歴詐称疑惑について報じる「羽鳥慎一モーニングショー」の放送画面
市政への深刻な影響と市民の不満
この問題の長期化は、伊東市政にも深刻な影響を及ぼしています。報道によると、約2カ月もの間、教育長が不在の状態が続いており、行政運営に支障が出ています。また、市にはのべ1880件を超える苦情電話が寄せられ、市民の不満が噴出している状況です。職員の業務負担も増大し、市政全体が停滞する事態を招いています。
東洋大学の卒業証書の写真:田久保伊東市長の学歴詐称疑惑に関連し、本物の証書と比較される
専門家・菊間千乃氏の厳格な指摘
菊間氏は、田久保市長の一連の対応に対し「こんなに長く引っ張る話ではない」と厳しく批判しました。番組MCの羽鳥慎一氏が「大学の除籍を(市長自身が)認めている」と指摘すると、菊間氏は「認めているんだから、卒業証書ではないのは明確です。除籍なんだから」と断言。さらに「7月7日に速やかな辞職ってご自分でおっしゃったのなら、速やかに辞職すべきで、今の段階で2週間以上たっており、速やかではないという感じがする」と述べ、有言実行の欠如を指摘しました。一部報道を引用しつつ、菊間氏は「伊東市の市長の退職金の算定基準日が毎月1日なので、8月1日まで(市長が)いた方が、お金が増えるからそこまでやろうというつもりなんじゃないかと。本当かどうか分からないが、そういう指摘が出てきてしまうくらい、なんでまだ何も動いていないの? というところの疑問や不満が、市民の方にも多くあるのかなと思います」と、辞職引き延ばしの背景に金銭的な動機がある可能性を示唆し、市民の不信感に理解を示しました。
結論
田久保伊東市長の学歴詐称疑惑とそれに関連する辞職問題は、市民の信頼を大きく揺るがし、市政運営にも深刻な影を落としています。専門家からも厳しい目が向けられる中、市長の早期かつ明確な行動が求められており、今後の進退に関する会見の内容が注目されます。
参考文献
- Yahoo!ニュース: 「羽鳥慎一モーニングショー」番組内での報道内容(記事リンクは提供元より)
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