(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区で飢えに苦しむ乳幼児の母親たちが、必死になってミルクや食事を手に入れようとして絶望的な状況に追い込まれている。
複数の母親は29日、CNNの取材に対し、子どもたちが生き続けるためにどうしても必要なミルクが手に入らないと訴えた。
ディアナ・アブ・ジャセムさんの息子は生後1年2カ月で、重度の栄養失調の末期状態にあり、体重は5.4キロしかない。息子のための食事もミルクも手に入らず、ボトルを使って水を飲ませているという。
生後4カ月の娘がいるアズハル・イマド・アブドゥル・ラーマン・マクダッドさんは、ミルクの代わりにゴマを混ぜた水を飲ませようとしていた。
「娘に飲ませようとしたけれど、受け付けてくれなかった。この子にあげられるものが何もない。ミルクも、おむつも、ベビーフードもない。仕方なくこうしている。初めて試したけれど、飲んでくれない。何もかも娘の害になっている」
娘のジョウリ・アブ・ハジャルちゃんは体重わずか3.3キロ。出生時から1キロも増えていない。
「この子が良くなるためにはミルクがいる。娘の発達が著しく阻害されている。海外の国々に訴える。どうか私たちを助けて。子どもたちが必要としている食料を届けて」