日韓議員連盟会長の菅義偉元首相や議連幹事長の長島昭久首相補佐官が30日、ソウルの韓国大統領府で、李在明(イジェミョン)大統領と会談した。長島氏は、李氏の早期の訪日を求める石破茂首相のメッセージを伝えた。
会談は約40分間行われた。長島氏は会談後、記者団に対し「(李氏の)早期の訪日を望んでいることと、(両首脳が交互に相手の国を訪問する)シャトル外交を活性化したいとの首相のメッセージを伝えた。(李氏からは)ポジティブな反応があった」と明らかにした。
李氏は7月3日の記者会見で、早期の訪日を日本側に打診したが、参院選があるために日程が決められないと明かしていた。参院選で与党が惨敗し、日本の政局が不安定化しており、日程調整は進んでいない模様だ。
大統領府の報道官は30日の会見で、今回の会談では「訪日の日程をすぐに決めるのは難しい」との話が出たと明らかにした。
石破氏と李氏は6月にカナダで開いた首脳会談で、シャトル外交を推進することで一致している。【ソウル福岡静哉】