自民党の鈴木宗男参院議員は7月30日付のブログで、石破茂首相が首相続投の理由の一つに自然災害を挙げたことに対し、同日午前にロシア・カムチャツカ半島付近で発生した大地震を例示し、「石破さんの発言が的を射ている」と擁護する見解を示しました。この発言は、国民民主党の玉木雄一郎代表からの批判に対し、一つの反論として注目されています。
石破首相、続投の真意と批判の声
参院選で与党の過半数割れという結果に直面しながらも、石破首相は続投を宣言しました。首相は7月21日の記者会見でその理由として、米国との関税交渉や物価高対策に加え、「明日起こるかもしれない首都直下型地震、南海トラフのような自然災害」への対応を挙げ、「このような厳しい状況にあって、最も大切なことは、国政に停滞を招かないことだ」と説明しました。これに対し、国民民主党の玉木雄一郎代表は22日の記者会見で、「そんなことを言っていたら誰も辞められない」と首相の続投理由に疑問を呈していました。
鈴木氏の反論:カムチャツカ大地震の関連性とメディアへの提言
鈴木氏は、ロシアで発生した大規模な地震に触れ、「こうした大きな地震、津波に対して玉木代表はどう受け止めたであろうか。石破さんの発言が的を射ていることになる」と改めて首相の発言の正当性を主張しました。さらに鈴木氏は、政治家の発言に対するメディアの報道姿勢にも苦言を呈し、「こうした政治家の発言をメディアはしっかりチェックし、どちらがまともであるかどうか公平、公正な報道を国民にしていただきたい」と、客観的で偏りのない報道を強く求めました。
自民党の鈴木宗男参院議員。石破首相の自然災害を理由とした続投発言を擁護し、カムチャツカ大地震を例にメディアの公平な報道を求めた。
まとめ
石破首相が国政の停滞回避と自然災害への対応を理由に続投を表明したことに対し、国民民主党の玉木代表が疑問を呈する中、自民党の鈴木宗男議員がロシアでの大地震を引き合いに出し、首相の発言が「的を射ている」と擁護しました。この一連の議論は、予期せぬ危機への政治的リーダーシップのあり方と、それに対するメディアの報道姿勢の重要性を浮き彫りにしています。
参照元
ニュースYahoo! JAPAN: 鈴木宗男氏「石破発言は的を射ている」カムチャツカ大地震を例示 首相続投理由に自然災害盛り込み巡り
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e63f991c0fa94f4640ab01a49a3b0e8c17bed9b