【ワシントン共同】米紙ニューヨーク・タイムズは2日、労働省労働統計局長のマッケンターファー氏が解雇されたと報じた。同局幹部が1日夜、局長の解雇と副局長が代行を務めることを認めたとしている。トランプ大統領は1日、7月の雇用統計で過去の就業者数を大幅に下方修正したことなどに不満を示し、一方的にマッケンターファー氏の改ざんを主張し、解任を命じていた。
チャベスデリマー労働長官は1日、X(旧ツイッター)に「バイデン(前大統領)の局長を交代させ、重要で影響力のある統計局データを信頼できるものにする大統領の判断を支持する」と投稿していた。
マッケンターファー氏はバイデン前大統領に指名され、昨年1月に局長に就任した。
1日発表の7月の雇用統計は、景気動向を敏感に示す非農業部門の就業者数が前月から7万3千人増えた一方、11万人程度の増加を見込んだ市場予想は下回った。さらに5、6月の就業者数は計25万8千人の大幅な下方修正を実施。両月の増加幅は計3万3千人にとどまり、労働市場の冷え込みが浮き彫りになった。