「1000人の男性と関係」で物議のボニー・ブルー、英国公共放送進出の衝撃

「12時間で1000人以上の男性と関係を持った」と公言し、度々物議を醸してきたイギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー氏(26)が、ついにイギリスの公共テレビチャンネル「チャンネル4」の地上波ドキュメンタリー番組に進出し、大きな注目を集めています。SNS上で過激な活動を展開し批判が続く中で、彼女が異例の公共放送デビューを果たした背景には何があるのでしょうか。本記事では、その活動の実態からメディア進出の経緯、そして公共放送が果たした役割について掘り下げます。

物議を醸すインフルエンサー活動と相次ぐ騒動

ボニー・ブルー氏は、自身の水着姿などをSNSに投稿し、さらに露骨な内容の有料コンテンツを会員制サイトで販売する活動で知られています。昨年秋には、イギリスで18歳以上の男子学生を対象に「無料で関係を持てる」「動画を撮らせてほしい」といった呼びかけを行い、何百人もの若者が殺到する事態に発展。SNS上などで激しい批判を浴びました。

彼女が巻き起こした騒動はこれにとどまりません。海外事情に詳しいジャーナリストによると、過去には滞在先のオーストラリアで現地の若者との“交流”計画を発表した際、彼女の観光ビザ取り消しを求める署名が2万人以上集まる事態に。また、同じ目的でフィジー共和国を訪問した際には、現地の政治家から「入国禁止の移民」と宣言されたこともあります。ブルー氏は「半日で1000人以上の男性と関係を持った」と公言し、これに続こうとする同様の企画を立ち上げる女性インフルエンサーも複数登場し、中には逮捕者も出ています。

良くも悪くも世界的インフルエンサーとなったブルー氏は、その注目度から広告に起用されたり、ラジオ番組からオファーを受けたりするなど、メディアへの露出が激増。「月収54万ポンド(日本円にして1億円以上)」と豪語していました。

イギリスのインフルエンサー、ボニー・ブルー氏のインスタグラムからの肖像写真。彼女が物議を醸す活動でメディアの注目を集めている様子を示す。イギリスのインフルエンサー、ボニー・ブルー氏のインスタグラムからの肖像写真。彼女が物議を醸す活動でメディアの注目を集めている様子を示す。

メインアカウント削除から公共放送進出への異例の転換

しかし、今年6月中旬、彼女のメインの活動拠点と見られていた会員制サイトのアカウントが突然削除されました。前述のジャーナリストが引用したイギリスの日刊タブロイド紙「ザ・サン」の報道によれば、サイト運営側が「一線を超えた」と判断したためとされています。サイトの広報担当者は、規約上、過激な“チャレンジコンテンツ”は許可しておらず、「利用規約に違反した場合は、コンテンツまたはアカウントが無効化される」とコメントしています。

このアカウント削除により、ブルー氏の注目度が低下するかに思われましたが、驚くべきことに、7月29日には彼女に密着したドキュメンタリー番組が「チャンネル4」で放送されました。

英公共放送『チャンネル4』とは?番組内容と社会的影響

「チャンネル4」は、希望者のみが加入する有料チャンネルではなく、イギリス全土で番組を無料放送するれっきとした公共放送局です。その特徴は、比較的若い視聴者が多い点にあり、公式サイトでも「他のどの民間放送局よりも多く、16歳から34歳の視聴者にリーチしている」と明記されています。

ドキュメンタリー番組のタイトルは、まさにその活動を直接的に示す『1000人の男と私:ボニー・ブルーの物語』。番組のキービジュアルには、口をすぼめて自分の指を吸うブルー氏の姿や、大勢の男性に囲まれ、やや開脚して座るブルー氏の姿が使われていました。

物議を醸す活動を続けるインフルエンサーが、国内有数の公共放送で特集されることは異例であり、その社会的影響は小さくありません。彼女の活動が社会に与える影響や、公共放送がこのような人物を扱うことの是非については、今後も議論が続くことが予想されます。良くも悪くも、ボニー・ブルー氏の動向は引き続き世界中で注目を集めるでしょう。