【AFP=時事】米国の元特別検察官が、2024年の米大統領選を前に主導した連邦刑事事件2件が選挙に影響を与えた可能性があるとして、米当局が調査を開始した。米メディアが2日、報じた。
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特別検察官室がニューヨーク・タイムズに対し、ハッチ法に違反した疑いで元特別検察官のジャック・スミス氏について調べていると伝えた。ハッチ法は、連邦職員が職務中に政治活動に従事することを禁じる法律。
共和党のトム・コットン上院議員が、スミス氏の行動が2024年の選挙に影響を与える意図があったかどうかを調査するよう要請したと報じられている。
特別検察官室は、連邦職員の行動を監視する機関。AFPのコメント要請には、現時点で応じていない。
スミス氏は2022年に特別検察官に任命された。2020年の選挙結果を覆そうとした罪、さらにホワイトハウスを去った後に機密文書を不適切に扱った罪を問い、ドナルド・トランプ氏を起訴した。
トランプ氏はどちらの起訴内容についても否定。起訴は政治的動機によるものだとして、司法省が自分に対して政治的に利用されたと非難した。
ただ、現職の大統領を起訴しないという司法省の方針に従い、2024年11月の大統領選でトランプ氏が当選した後、訴えはどちらも取り下げられた。
スミス氏はその後、トランプ氏が選挙公約通り自身を解任する前に辞任した。【翻訳編集】 AFPBB News