三代目 J SOUL BROTHERSのボーカリスト、今市隆二が、4月に酒に酔った状態でタクシー運転手に対して暴行および脅迫を行った疑いで、警視庁に書類送検されていたことが7月30日に明らかになり、大きな波紋を呼んでいます。この報道を受け、翌31日には所属事務所である株式会社LDHが公式ウェブサイトで詳細な報告と今後の対応について発表しました。
LDHが公表した事件の詳細と謝罪
LDHの発表によると、「三代目J SOUL BROTHERS 今市隆二に関するご報告」と題された文書では、4月上旬に今市隆二氏が酒に酔った状態でタクシーに乗車し、同乗していた友人との間で口論になった結果、車内外で「乱暴な言動」があったと説明されています。この不適切かつ社会的に看過できない行動について、本人からタクシー会社へ謝罪と示談の申し入れが行われ、既に示談が成立していることも報告されました。この迅速な対応は、事態の沈静化を図るものと見られます。
今市隆二への処分とSNSでの厳しい声
LDHは、今市隆二氏に対して「報酬返上と自宅謹慎を含む厳正な処分を実施した」と発表しました。しかし、この処分内容に対し、SNS、特にX(旧Twitter)上では「酒癖が悪いのに禁酒がないのはなぜか」「活動自粛より禁酒の方が重要ではないか」といった厳しい声が多数上がっています。ユーザーからは、自宅謹慎中に飲酒量が増えるのではないかという懸念や、過去のトラブルを踏まえて「禁酒」の必要性を指摘する意見が目立ちます。
過去の飲酒トラブルと「酒乱」の指摘
ネットユーザーが今市氏の「禁酒」を求める背景には、彼が過去にも飲酒関連のトラブルを起こしているという指摘があります。スポーツ紙記者によると、今市氏はテレビ番組で自身の「酒乱」や「酒豪」に関するエピソードを披露していたことがあり、2020年1月には『週刊文春』によって沖縄県内のカラオケバーで女性に酒をかけたトラブルが報じられています。これらのエピソードから、飲酒すると自制が効かなくなるタイプではないかという見方が強まっています。
前園真聖氏との比較と信頼回復への課題
今回の今市氏の飲酒トラブルは、元サッカー日本代表の前園真聖氏の過去の事件を想起させるとの声も上がっています。前園氏は2013年、泥酔状態でタクシー運転手に暴行を加え逮捕(のちに不起訴処分)されましたが、事件後は謹慎を経て芸能活動を再開。2018年には、別のタレントの飲酒事件に際し、自らの経験から「酒がやめられない体になったのかな」とコメントし、自身は事件以来一滴も酒を飲んでいないと語りました。
世間は今市氏に対しても、前園氏のような「誠意ある態度」、すなわち飲酒問題への根本的な向き合い方や「禁酒」といった具体的な行動を求めているようです。信頼回復のためには、表面的な謝罪だけでなく、自身の問題に深く向き合う姿勢が不可欠であると認識されています。
結論
今市隆二氏の今回の書類送検報道と、それに伴うLDHの発表は、彼のキャリアにおける大きな転換点となる可能性があります。公衆の信頼を回復するためには、過去の飲酒トラブルの経緯を踏まえ、自身の「飲酒問題」と真剣に向き合い、「禁酒」を含めた抜本的な解決策を示すことが、今後の活動において極めて重要となるでしょう。世間からの厳しい視線の中、彼がどのようにこの困難を乗り越え、信頼を取り戻していくのかが注目されます。
参考文献
- 三代目J SOUL BROTHERS 今市隆二に関するご報告 (ヤフーニュース)
- 『週刊文春』2020年1月9日号
- その他、SNSの公開情報など