堺正章、『西遊記』秘話明かす!当時30億円相当の製作費、猪八戒交代劇の裏側とは

タレントの堺正章が、MBSテレビの人気番組「ごぶごぶ」に出演し、自身が主演を務めた大ヒットドラマ「西遊記」(1978年)とその続編「西遊記2」(1979年)に関する知られざるエピソードを披露し、視聴者の注目を集めました。この伝説的ドラマの製作の裏側には、想像を絶するスケールと、予期せぬキャスト交代劇があったことが明かされました。

テレビ番組「ごぶごぶ」で伝説のドラマ「西遊記」の秘話を語る堺正章テレビ番組「ごぶごぶ」で伝説のドラマ「西遊記」の秘話を語る堺正章

巨額の製作費、当時で「30億円相当」

番組の質問コーナーで「西遊記の製作費が当時10億円と聞いたが本当か」と問われた堺正章は、「そんなにギャラはもらってないですけどねえ…」と冗談めかしつつも、その壮大なスケールを認めました。彼は「相当なスケール感でやっていましたよ。中国ロケとかそういうのを含めると、今で言うと30億円ぐらいの」と、当時の10億円が現在の価値でいかに巨額であったかを明かし、その破格の製作規模にMCの浜田雅功も驚きを隠せませんでした。

孫悟空役への抜擢と豪華キャスト陣

浜田雅功から「主役の孫悟空役のオファーが来たときはどうでしたか?」と尋ねられると、堺は「猿をやれって言われて?なんでも行きますよ、僕。人間以外だって」と茶目っ気たっぷりに答えました。彼がこの役を引き受ける決め手となったのは、共演者たちの顔ぶれだったと言います。「他のキャストを見たら西田敏行でしょ、夏目雅子さんでしょ、で、岸部四郎。このメンバーだったら面白いものができるんじゃないの?って言って、二つ返事でした」と当時を振り返り、豪華俳優陣との共演への期待感が、過酷な撮影を乗り越える原動力になったことを示唆しました。

猪八戒役の交代劇と番組への影響

ドラマ「西遊記2」において、猪八戒役が西田敏行からとん平へ、そしてさらに藤村俊二へと交代した経緯についても質問が及びました。堺は「とん平さんに代わって、一生懸命やってくださって、そこに藤村俊二さんが来て、次の回をやったんですけど、やっぱり前の方がテンポもいいし、アドリブ合戦も面白かったんでしょうね。だんだんだんだん人気ってのが落ちてきて、結局天竺に着く前に終わってしまった」と、キャスト交代が番組の人気に与えた影響を率直に語りました。

この人気低迷により、物語は最終目的地である天竺に到着することなく幕を閉じました。堺は苦笑いしながら「これが困ったんですよ。いまだに行ってないんだよ、まだ」と語り、浜田雅功も「おもろいなあ。何のために旅してたんや」とツッコミを入れ、スタジオは爆笑に包まれました。伝説のドラマの知られざる終幕の理由は、多くのファンにとって興味深い秘話となったことでしょう。


情報源: 東スポWEB