【AFP=時事】スミソニアン協会が運営する米首都ワシントンの国立アメリカ歴史博物館が先月、ドナルド・トランプ大統領の2度の弾劾訴追に関する記述を含む掲示板を撤去したことについて、施設側は2日、ホワイトハウスからの圧力によるものではないと発表した。
【写真】米国立歴史博物館、トランプ氏弾劾訴追の記述撤去 政権からの圧力で
スミソニアン協会はX(旧ツイッター)に声明を投稿し、掲示板は一時的な展示物だったとした上で、「外観、設置場所、タイムライン、全体的な見せ方のいずれにおいても博物館の基準を満たしていなかった」と説明した。
その上で「展示の他のセクションと整合性がなく、展示ケース内の資料の視界も遮っていたため、この掲示板を撤去した」とし、「展示内容の撤去について、いかなる政権や政府関係者からも要請は受けていない」と強調した。
スミソニアンの声明は、米紙ワシントン・ポストが先週報じた内容を受けて発表された。同紙は、ホワイトハウスがスミソニアン傘下施設の館長の解任を求めて圧力をかけたことをきっかけに、協会側が内容を見直し、掲示板の撤去に至ったと伝えていた。
スミソニアンは声明で、「弾劾に関する展示は、米国の歴史におけるすべての弾劾手続きを反映するよう、今後数週間で更新される予定だ」としている。【翻訳編集】 AFPBB News