橋本久美子氏、夫・橋本龍太郎元首相との「なれそめ」告白 「最初は嫌なやつだと思った」の真意

故・橋本龍太郎元首相(享年68)の妻である橋本久美子氏(83)が、3日に放送されたNHK「NHKスペシャル」(日曜後9・00)に出演し、夫・龍太郎氏との出会いや結婚に至るまでの秘話を語った。番組は「歴代総理の妻たちが証言 “権力の目撃者” 激動の時代の記録」と題され、首相経験者の妻6名へのインタビューを通して、歴史の裏側に光を当てるものであった。

渋沢栄一の玄孫が見た政治家の素顔

久美子氏と龍太郎氏の結婚は1966年。龍太郎氏が2代続く政治家の家系、久美子氏が「近代日本経済の父」と称される渋沢栄一の玄孫という、由緒ある家柄同士の縁談であった。しかし、久美子氏は当時の龍太郎氏への第一印象を「会ってみたら、嫌なやつだと思った」と率直に明かしている。その理由として「最初はね、自分のことをベラベラベラベラしゃべって。それは自分のことを知って欲しいと思ったからでしょうけど、凄く自己顕示欲が強かった。オー、ノーと思ったんですけど」と振り返った。
見合いの後、龍太郎氏から久美子氏の元に一枚のメッセージカードが届いた。そこには「ぼくのココロをひらいてください」という一言が記されており、描かれた男性の体の部分を開くと、大きなハートが広がるという仕掛けが施されていたという。

橋本久美子氏がNHKスペシャル出演、夫・橋本龍太郎元首相とのなれそめを語る様子橋本久美子氏がNHKスペシャル出演、夫・橋本龍太郎元首相とのなれそめを語る様子

首相夫妻が語る“賑やかな大家族”への道のり

結婚当初、龍太郎氏が久美子氏にある提案を持ちかけたという。「“賑やかな、家族が大勢の家がいいから。野球チームが欲しいね”って」。野球チームが9人であることから「9人くらい子供が欲しいみたいなことを言うから、“まあいいでしょう。私も受けて立ちましょう”みたいな感じで」と久美子氏。龍太郎氏の願い通り、夫妻は次々と子宝に恵まれた。久美子氏は「選挙とお産と選挙とお産とを繰り返して、5人になったので、とりあえずバスケットチームはできるかなと思ったりして。賑やかな家族になりました」と語り、公私ともに多忙な日々の中での子育てを振り返った。

橋本久美子氏の証言は、歴史に名を刻む政治家の知られざる一面と、そのパートナーとして支え続けた妻の視点から描かれる、愛情とユーモアに満ちた家族の物語を浮き彫りにした。

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