「広島の和解精神が日米同盟を強化」米国務省が原爆投下80年に声明

アメリカ国務省は、広島への原爆投下から6日で80年を迎えるにあたり、声明を発表しました。この声明では、広島市民が示した「和解の精神」が、今日の強固な日米同盟を築き上げる上で極めて重要な役割を果たしてきたことが強調されています。

米国務省のブルース報道官が広島原爆投下80年に際し、和解の精神と日米同盟強化について語る米国務省のブルース報道官が広島原爆投下80年に際し、和解の精神と日米同盟強化について語る

ブルース報道官の声明詳細:過去から未来への日米関係

アメリカ国務省のベダント・パテル副報道官(報道官代理)は5日、「明日(6日)は、広島の市民と、彼らの平和と希望のメッセージを称える厳粛な回顧と追悼の日です」と述べました。声明はさらに、「80年間、彼らの不屈のたくましさは世界に影響を与え、和解の精神は日米同盟を強化し、平和と繁栄への日米のコミットメントを深化させてきました」と続け、広島が示す精神の国際的な重要性を強調しました。

また、パテル報道官は、「80年前、アメリカと日本は破壊的な戦争を終了させた」と過去を振り返りつつ、その後の両国関係について言及しました。「それからの80年間、アメリカと日本は太平洋地域の繁栄と安全を守るため、肩を並べて協力してきました」と述べ、かつての敵対関係から、現在では協力的なパートナーシップへと変貌を遂げた歴史を強調しました。そして、「現在のアメリカと日本は、団結し、共通の目的をもって未来に向き合う緊密な同盟国である」と強く表明し、現在の盤石な関係性を再確認しました。

協力と和解が導く日米同盟の未来

米国務省の声明は、広島の悲劇を乗り越え、和解を通じて深化してきた日米関係の歴史的な歩みを鮮明に描き出しています。80年という節目に際し、両国が過去の破壊的な戦争を乗り越え、平和と繁栄を追求する「緊密な同盟国」として国際社会に貢献し続ける決意が改めて示された形です。このメッセージは、国際情勢が不確実性を増す中で、日米同盟が持つ意義と、和解の精神が未来を築く力となることを改めて世界に訴えかけるものです。

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