ギリシャ・ナクソスにある古代遺跡「アポロン神殿」で、観光客の行為が物議をかもしている。Facebookに投稿された写真には、批判が寄せられている。
地元住民によって撮影された写真には、上半身裸の男性が、古代の大理石を高く持ち上げ、それを女性が記念撮影する姿が映っている。
住民は「彼らは一線を越えた」「今すぐ辞めろ!」と投稿につづり、怒りをあらわに。地元の行政に対して、即時の対策を求めた。
SNSには「不敬だ」「管理体制が不十分な状態が続けば、将来的には記念碑そのものに深刻な問題が起きるのでは?」「リスペクトのない観光客がいるのは本当に悲しい。ギリシャだけじゃない、他の地域でも同じことが起きている」などの声が上がっている。
地元紙イ・カシメリニによれば、騒動を受けて、地元当局は観光客が多い時間帯には、警備員を現場に配置させる方針を決定。しかし、地元コミュニティは、少なくとも夏の観光シーズン中、警備員を常駐させるよう要求しているという。
ナクソスのアポロン神殿は、紀元前6世紀ごろに建設を開始。だが、政治的混乱でプロジェクトは中止になり、高さ6メートルの巨大な門が未完成のまま残されている。
この2500年の歴史を持つモニュメントをひと目見ようと、観光客が殺到し、いわゆるオーバーツーリズムの状態に。管理体制の不備により、劣化と故意の損害のリスクにさらされているとGreek Reporterは報じている。
BuzzFeed Japan