ベッド傾け昼寝の園児起こす 北九州市「不適切保育」


 北九州市は10日、同市小倉南区の認可保育所「曽根ソレイユ保育園」で、園児を昼寝から起こす際、ベッドを傾けて滑らせる行為を複数の保育士が繰り返していたと発表した。保護者からの情報提供を受けて市が5日に立ち入り調査し、「危険性があり不適切だ」と指導した。市は園に再発防止策の報告を求めた。

 市によると、同園では3~5歳児クラスの約60人が2階の遊戯室で子ども用ベッドを使って昼寝をしている。防犯カメラの映像で11月20日から12月4日までの昼寝後の状況を確認すると、4人の保育士がベッドの片側を持って引き上げ、園児を滑らせる行為が9件確認された。

 眠っている園児が床に滑り落ちたこともあった。園長は把握していなかった。

 同園は平成29年3月に開所。今月1日時点で124人を受け入れている。運営する社会福祉法人「正勇会」は「危険な行為だ。事実の確認ができたので、再発防止に努めたい」としている。



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