安保理、北朝鮮公開会合へ 米が提案、姿勢硬化か





北朝鮮・東倉里のエンジン実験施設を捉えた8日撮影の衛星写真。円で囲まれた部分に噴射で土が吹き飛ばされたような跡がある(プラネット・ラブズ/ミドルベリー国際大学院モントレー校ジェームズ・マーティン不拡散研究センター提供、共同)

 【ニューヨーク=上塚真由】国連安全保障理事会は11日午後3時(日本時間12日午前5時)から、北朝鮮の核・ミサイル問題について公開の緊急会合を開くことを決めた。安保理外交筋が9日、明らかにした。安保理議長国を務める米国が開催を求めた。

 米政府関係者は「北朝鮮による弾道ミサイルや挑発行為の拡大の可能性について議論する」としている。

 非核化をめぐる米朝協議が停滞する中、北朝鮮は交渉期限とする年末に向けて米国を牽制しており、今月7日には大陸間弾道ミサイル(ICBM)のエンジン燃焼実験とみられる「重大実験」を行った。

 安保理では今年に入り、北朝鮮の度重なる短距離弾道ミサイル発射に対し、欧州各国が主導して対応を協議。非核化協議の前進を求める米国は、欧州各国による非難声明にも参加せず事態を注視してきたが、北朝鮮が挑発姿勢を強めていることから、会合の開催要請に踏み切った。



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