東大卒・神谷明采が指摘する日本の若者投票率低迷の背景：韓国との比較に見るエンタメ化の可能性

日本の若者の政治離れと投票率の低さは長年の社会課題となっています。そんな中、東京大学出身のタレントとして知られる神谷明采氏（25）が自身のインスタグラムを更新し、動画を通じてこの問題に言及、特に韓国の選挙との比較を通して、日本の選挙活動のあり方について示唆に富む見解を述べました。彼女の発言は、若者世代の政治参加を促す新たなアプローチの必要性を浮き彫りにしています。

若者の投票率について言及する東大出身タレントの神谷明采

韓国における若者投票率の高さとその秘訣

神谷氏は、韓国の選挙について問われた際、「何より若者の投票率がめっちゃ高いのよ、若者だけで70％は超えてる」と、その驚異的な数字に触れました。この高投票率の背景には、「韓国の選挙ってねエンタメ化してるの」という特徴があると指摘します。具体的には、政治家がバラエティー動画を撮影したり、ラップバトルを繰り広げたり、SNSを駆使して常に有権者との距離を縮める選挙活動を行っていると説明。これにより、若者が政治や選挙を身近なものとして感じ、積極的に投票行動に移るという構造が生まれていると分析しました。これは日本の選挙運動とは対照的なアプローチと言えるでしょう。

日本の選挙活動における課題と新たな動き

一方で、日本の選挙については、現状の課題を指摘しました。神谷氏は「日本では、やっぱ品格を大事にするんだよ」と述べ、国会でのパソコン持ち込みが制限されるなど、伝統的な手法や格式を重んじる姿勢が根強いと解説。しかし、この「伝統的な手法」が結果として「そりゃあさ、誰も投票なんて行かないよね」という若者の政治への無関心や投票率の低さにつながっていると嘆きました。

しかし、彼女は日本の選挙にも変化の兆しがあることを認識しています。「日本も今後こうやって若者のエンタメと近くなっていくと『お祭りじゃん』みたいな感じで投票率上がるからね」と前向きな展望を示し、実際に今回の参議院選挙では、そうした「エンタメ化」を取り入れた新しい政党が票を伸ばしたことに言及しました。これは、若者層へのアプローチの重要性が増している証拠と言えるでしょう。

少子高齢化社会と政治家の選挙戦略

神谷氏は、日本の政治家が伝統的手法に固執し、若者よりも高齢者層をターゲットにしがちな背景にも触れています。「おじいちゃん、おばあちゃんをターゲットにしてさ、投票率を上げるための昔ながらのやつをね、大事にしたんだね。少子高齢化してるから若者よりかはおじいちゃん、おばあちゃんに投票してもらった方が、国会議員的には当選しやすいからっていうので伝統的な手法っていうのがよく使われるんだけど」と、現状の選挙戦略が人口構成に深く関連していることを示唆しました。

それでもなお、「増えて欲しいよね、若者もね」と、将来を担う若者世代の政治参加と投票率向上への強い願いを語りました。彼女の言葉は、日本の民主主義が抱える課題に対し、社会全体で新たな解決策を模索する必要があることを改めて私たちに問いかけています。