テレビ朝日『家事ヤロウ!!!』7年の歴史に幕!人気番組終了の背景と後任番組への期待と懸念

8月5日、人気バラエティ番組『家事ヤロウ!!!』(テレビ朝日)が、7月クールをもって終了することが発表され、多くの視聴者に衝撃を与えました。しかし、番組の終了は突然ではなく、以前からその“異変”が指摘されていました。この決定に至る背景には何があったのでしょうか。

家事ヤロウ!!!のMCを務めるカズレーザー氏。長年番組を牽引し、惜しまれつつも終了する人気バラエティ番組の顔として。家事ヤロウ!!!のMCを務めるカズレーザー氏。長年番組を牽引し、惜しまれつつも終了する人気バラエティ番組の顔として。

7年の歴史を誇る人気番組『家事ヤロウ!!!』の歩み

『家事ヤロウ!!!』は2018年にスタートした番組で、家事初心者であるバカリズム、「メイプル超合金」のカズレーザー、そして元「KAT-TUN」の中丸雄一(2024年8月から出演休止)の3人が、家事の基礎を徹底的に学ぶというコンセプトで人気を博しました。深夜帯での放送から始まり、2021年には火曜日のゴールデンタイムへ昇格。2023年からは火曜日の午後8時枠で放送され、テレビ朝日の看板バラエティの一つとして親しまれてきました。

しかし、今年7月8日には『週刊女性PRIME』が、10月の番組改編期にあわせて9月末での終了を報じており、テレビ朝日内部で「企画のマンネリ化」が指摘されていたことが、その原因として挙げられていました。深夜時代を含め7年間の歴史にピリオドが打たれることになり、多くのファンからは終了を惜しむ声が上がっています。

『家事ヤロウ!!!』終了の背景にある「異変」とは

番組終了のニュースに対し、一部からは「ネタ切れ終了!」「人気がないから終わった」といった冷ややかな声も聞かれました。実際、ここ数年の『家事ヤロウ!!!』には、いくつかの変化が見られていたと指摘されています。

ある芸能記者は、テレビ朝日の連続ドラマに出演する俳優が告知を兼ねて出演する2~3時間のスペシャル版の放送が増えていた点を挙げます。2024年と2025年には特にスペシャル版が多くなり、月2回の隔週放送状態になるなど、レギュラー放送の回数が激減していました。

また、深夜時代は、レギュラーメンバー3人が一般家庭を訪れ、家事初心者向けのレシピや掃除の裏技を紹介する企画が好評を博していました。しかし、ゴールデンタイム移行後は、コストコや300円ショップ、激安スーパーの人気商品を紹介する企画が増加。これに対し、SNS上では「初期のコンセプトから変わった」と指摘する声も多く上がっており、番組の方向性の変化が視聴者の間で議論されていました。これらの変化が複合的に作用し、番組終了へとつながった可能性が高いと言えるでしょう。

後任番組『火曜の良純孝太郎』とMCタレントへの懸念

『家事ヤロウ!!!』の終了と同時に、後続番組として石原良純と小泉孝太郎がMCを務める『日本探求アカデミックバラエティ 火曜の良純孝太郎』がスタートすることが発表されました。新番組は、2人が日本の名所を訪れ、探索し学ぶ知的バラエティを謳っています。

しかし、この後任タレントの人選には、一部で懸念もされています。別の芸能記者は、「テレビ朝日は、高嶋ちさ子さん、長嶋一茂さん、そして石原さんの3人を中心に、特番を作ることが多い。3人は『ザワつく!金曜日』にレギュラー出演し、テレビ朝日の看板番組の一つになっていますからね」と指摘しつつも、「どうしても見飽きた印象を受ける視聴者もいるようです」と続けます。石原良純氏が「テレ朝の“常連”になりつつある」ため、新番組がどれだけ目新しさを打ち出せるかが、今後の人気を左右する鍵となるでしょう。

まとめ

人気バラエティ番組『家事ヤロウ!!!』の7年にわたる歴史に幕が下ろされることになりました。番組のマンネリ化、放送回数の激減、そしてコンセプト変更といった“異変”がその背景にあったとされています。後任番組として石原良純と小泉孝太郎の『日本探求アカデミックバラエティ 火曜の良純孝太郎』がスタートしますが、ベテランMC陣が視聴者に新たな魅力を届け、人気番組としての地位を確立できるか、その動向が注目されます。

参考文献