神奈川の2警官、書類送付 制圧後にブラジル男性死亡


 神奈川県海老名市の交番で4月、警察官の制圧後にブラジル国籍の男性(39)が死亡した問題で、県警は10日、業務上過失致死の疑いで調べた交番勤務だった男性巡査(22)と男性巡査部長(41)の捜査結果を横浜地検に書類送付した。いずれも刑事責任は問えないとして起訴を求めないとの意見を付けた。

 県警によると、4月7日未明、警察官に暴行するなどした男性を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した際、計5人の警察官が2、3人ずつ交代で上半身と両脚を押さえた。約10分後、男性は容体が急変し、病院に運ばれたが胸部圧迫による窒息で死亡した。

 県警は、巡査が上半身を押さえたことが死因の一つになったが、男性が酒に酔っていたことなど他の要因がなければ、死亡しなかった可能性があると判断。

 巡査部長が119番した際に呼吸の状況を正確に伝えなかった疑いでも調べたが、「死亡との因果関係が分からなかった」と結論付けた。



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