日本の芸能界を彩る伝説的な二大巨匠、女優の浜木綿子さん(89歳)とタレントの萩本欽一さん(84歳)が、フジテレビ系「ボクらの時代」(日曜・午前7時)の放送で、実に44年ぶりとなる奇跡の再会を果たします。長年の時を経て実現したこの感動的な顔合わせは、多くのファンにとって待望の瞬間となるでしょう。共に収録を終えた後、スポーツ報知などの取材に応じた二人の表情には、深い絆と喜びが溢れていました。特に浜さんは、「これでお別れするのは嫌」と、萩本さんへの尽きない思いを明かし、その言葉が二人の特別な関係性を物語っています。
奇跡の再会:浜木綿子の願いから実現
今回の再会は、宝塚歌劇団の娘役トップとして活躍し、数々の主演ドラマで代表作を生み出してきたトップ女優、浜木綿子さんの強い希望によって実現しました。かつて「視聴率100%男」と称された萩本欽一さんを番組出演の相手役として指名した浜さんは、久々の共演を心から喜び、「とっても幸せな時間でした。やっぱり生きててよかったな」と、まばゆい笑顔を見せました。この一言が、彼女にとってこの再会がいかにかけがえのないものであったかを雄弁に語っています。
往年の名コンビが語る過去と絆
浜木綿子さんと萩本欽一さんの共演は、1979年に日本テレビで放送された「欽ちゃんドラマ OH!階段家族!!」や、1980年から81年にかけて放送された「欽ちゃんのちゃーんと考えてみてネ!!」など、数々の人気番組に遡ります。萩本さんは、浜さんについて「ボクの中で女優さんというよりも、一番きれいな笑いをやる人。コメディアンとしてこういう人になりたいなと」と、長年にわたり憧れの存在であったことを明かしました。当時は萩本さんの自宅に浜さんが訪れることもあり、その後も互いの誕生日には連絡を取り合う親しい間柄が続いていましたが、多忙な日々の中で直接会う機会は44年間、訪れませんでした。
変わらぬ姿と胸キュン発言に萩本欽一が動揺
久々の再会を果たした萩本さんは、浜さんの変わらぬ姿に驚きと喜びを隠せない様子でした。「ボクは今日浜さんの顔を見てね、あのとき(81年に)会ってたときと同じだと思った。だから浜さんが年齢を言ったとき心の中で『言うなよお』って叫んだよ。ほんとにあのときのままに見えるんだから」と、その若々しさを称えました。
収録後に笑顔を見せる萩本欽一、中央の浜木綿子、そして右の柴田理恵。44年ぶりの再会を喜び合う様子。
さらに、浜さんからの突然の「好き」という告白には、萩本さんも「もうちょっと前に言われてたら危険な状態になりましたよ。家に遊びに来てたっていうのもね、どきっとしてね。『すぐに帰ったでしょうね?』って言いたかったんだ」と、まるで少年のような照れ笑いを浮かべました。それに対し、浜さんが「もう当時から結婚されてらしたでしょう」と、息の合った、やわらかなツッコミを入れる一幕もあり、二人の長年の絆と絶妙なコンビネーションが垣間見えました。
8年ぶりの歌声と柴田理恵の羨望
番組内では、萩本さんの振りに応え、浜さんが宝塚歌劇団の楽曲を歌唱する場面もありました。実に8年ぶりのテレビ出演で貴重な歌声を披露した浜さんは、「まだ声が出るんだなと思いました」と、はにかんだ笑顔を見せました。萩本さんはその歌声にうっとりとした表情で、「(振ったら)外さないだろうなと思ったから。(浜は)嫌とか言う前にポーンっと歌ってね。透き通るような声だった」と絶賛しました。二人のやり取りを間近で見守っていた共演の女優、柴田理恵さん(66歳)も、「このおふたりは今なお進んでらっしゃる。この年齢になられても今を楽しんでいらっしゃって、ずっと亡くならないんじゃないかなと思いました」と、羨望の眼差しを向けていました。
期待される「次」の共演:夢はCMへ
44年ぶりという長い時を経て再会を果たした二人。これから、新たな共演への夢も膨らんでいるようです。浜さんは、「これでお別れするのは嫌だなって思いました」と、未来への期待を込めた言葉をそっと置きました。萩本さんは「うまいこと言うね」と相づちを打ちながら、「ボクはやっぱり(浜の)セリフが聞きたいなあ」と熱望。さらに、「ボクがやるテレビ番組なんかに来てもらったりとかさ。それも『応援で来てもらいたい』じゃなくて、『すごくうまくいってる番組があるんだ。もうちょっと勢いつけに来てよ』ってそんな風に呼べる番組がこれから出来たらいいよね。ボクが演出して、企業のCMなんかでもいいかもしれない」と、具体的な構想まで飛び出しました。萩本さんの尽きない創造意欲に、浜さんも「CM、いいわね」と笑顔で応じ、二人の「次なるステージ」への期待は募るばかりです。
結論
浜木綿子さんと萩本欽一さんの44年ぶりの再会は、単なる懐かしさを超え、長年の友情とプロフェッショナルな尊敬が織りなす感動的な物語となりました。互いの存在を深く認め合い、今なお第一線で輝き続ける二人の姿は、世代を超えて多くの人々に勇気と希望を与えることでしょう。今回の共演を皮切りに、彼らがどのような新たな夢を実現し、私たちにどんな喜びを届けてくれるのか、その「次」の展開に心から期待せずにはいられません。
参考資料
- 報知新聞社 (Sports Hochi)