板野友美、家族への誹謗中傷に法的措置を警告:SNS上の「離婚しそう」発言巡る賛否両論

元AKB48のタレントで実業家の板野友美が、自身と家族に向けられたソーシャルメディアX(旧Twitter)上での誹謗中傷に対し、法的措置を講じる可能性を示唆する厳しい警告を発した。特に「離婚しそう」といった根拠のない発言が、彼女と家族の名誉を著しく傷つけるものとして問題視されており、ネット上ではこの対応を巡り賛否両論が巻き起こっている。SNSが普及する現代において、著名人のプライベート情報と誹謗中傷の境界線、そして表現の自由のあり方が改めて問われている。

SNSでの誹謗中傷に法的措置を警告した元AKB48の板野友美SNSでの誹謗中傷に法的措置を警告した元AKB48の板野友美

板野友美がXで明確な警告:誹謗中傷投稿の削除要求

10月15日、板野友美は自身のXを更新し、特定のユーザーに対して警告文を投稿した。その内容は「貴殿による当方および家族に対する誹謗中傷・侮辱的な投稿を確認いたしました」と行為の不当性を指摘し、「離婚しそう」といった「事実無根の内容を含む投稿は、当方および家族の名誉を著しく毀損するものです」と厳しく断罪するものだった。板野は該当投稿の速やかな削除を要求し、さらに「今後これ以上の悪意ある発言や、当方に被害を及ぼす行為、またはハラスメント行為が継続する場合、然るべき法的手段を講じざるを得ません」と、将来的な訴訟も辞さない構えを見せた。しかし、10月16日現在もこの警告対象となった投稿は削除されていない状況が続いている。

誹謗中傷に至る背景:娘の画像投稿と夫への言及

芸能記者によると、問題の誹謗中傷は、板野友美が娘の写真をSNSに投稿したことに対する批判から始まったという。元々、特定のXアカウントが「ともちんの娘べびちん横顔きれいすぎる…!」と娘の画像を投稿したユーザーに対し、板野が娘の画像をSNSに載せることを批判。この投稿を引用し、夫である東京ヤクルトスワローズ投手、高橋奎二について言及したユーザーに対して「旦那、板野友美の底のない承認欲求に呆れて離婚しそう」といった書き込みが行われたとされている。板野はこの一連のやり取りを発見し、警告に至った模様だ。

ネット上の世論:法的措置への期待と表現の自由を巡る議論

板野友美の警告に対し、X上では賛否両論が巻き起こっている。多くのユーザーは「名誉毀損行為ですのですぐにでも法的処置を!甘くしない方がいいと思います」「この人、人の顔ばっか批判してやばいからもう然るべき法的手段取ってほしい」などと、法的措置を強く支持し、断固とした対応を求める声が上がっている。

一方で、「気持ちは分かりますが、さすがにこれは無理があると思います。『離婚しそう』はあくまで個人の感想であり、それを誹謗中傷として訴訟対象に出来るのであればもはや世の中感想一つ表明する事すら出来なくなります」「これって名誉毀損になるのかな 『離婚しそう』発言自体は(子供の写真をSNSに載せるかどうか夫婦間の意見に相違があるなどの事実に対する)評価、論評に過ぎないような、、知らんけど 事実無根というのはどの事実のことを指しているんだろうか」といった、訴訟の難しさや、表現の自由との境界線について疑問を呈する意見も少なくない。

芸能ジャーナリストの視点:公開スタイルと誹謗中傷の構図

芸能ジャーナリストは、特定の言葉が法的に誹謗中傷にあたるかどうかは、当事者や発信者の社会的立場、文脈など様々な要素を考慮した上で裁判所が判断するため、実際に訴訟を起こしてみないとわからないと分析する。

その上で、「板野さんの“活動スタイル”には批判の声が集まりやすいのは間違いない」と指摘する。子供の画像を掲載し、プライベートを赤裸々に明かすスタイルは、応援するファンを増やす一方で、否定的な感情を抱く「アンチ」を生み出す可能性もあるという。

近い例として、タレントの辻希美の名前を挙げた。辻もまた「フルオープン」とも言えるほど子育てや家庭内の出来事を積極的に発信し、当初は多くの「アンチ」からの批判に晒された。しかし、それにめげずに発信し続けた結果、今では「アンチ」の存在が霞むほど「ママタレ」として絶大な支持を得ている。板野友美も同様の道を辿る可能性があり、「当然、同じスタイルで活動するなら今後も批判をする声が出てくるでしょうね。もちろん、誹謗中傷は許されませんが、否定的なコメントをしてほしくないのであれば、やはりプライベートなことは発信しないほうが吉なのではないでしょうか」と、SNSとの適切な距離感の重要性を提言した。

著名人がSNSを通じて自身の生活を発信する中で、応援と誹謗中傷の二面性にどう向き合うか。そして、法的な対処がどこまで有効なのか。今回の板野友美の警告は、現代社会におけるSNS利用の課題を浮き彫りにしている。

参照元

板野友美、誹謗中傷アカウントに「離婚しそうなど事実無根」と法的措置を警告…ネットは賛否「甘くしない方がいい」「個人の感想では」