嵐・夏ドラマの現在地:櫻井翔『占拠』、相葉雅紀『大追跡』、松本潤『カルテ』各作を深掘り

国民的グループ・嵐のメンバー3人が今夏のテレビドラマで主演を務めていることは、放送開始前から大きな話題を集めました。櫻井翔さん、相葉雅紀さん、松本潤さんが出演するそれぞれの作品は「嵐祭り」と称され、視聴者の期待が高まっています。しかし、ドラマが中盤を迎えた現在、各作品の状況はどのように推移しているのでしょうか。本記事では、彼らが主演する夏ドラマの最新情報と、特に視聴率や見逃し配信サービスでの動向に焦点を当てて詳しく分析します。

今夏ドラマに主演する嵐の相葉雅紀、櫻井翔、松本潤のポートレート写真今夏ドラマに主演する嵐の相葉雅紀、櫻井翔、松本潤のポートレート写真

櫻井翔主演『放送局占拠』:シリーズ最新作の挑戦

櫻井翔さんが主演する日本テレビ系土曜ドラマ『放送局占拠』は、『大病院占拠』(2023年1月期)、『新空港占拠』(2024年1月期)に続く「占拠」シリーズの第3弾です。仮面をつけた正体不明の武装集団が大型施設を占拠し、櫻井さん演じる刑事・武蔵三郎がそれに立ち向かうというコンセプトの、タイムリミット・バトルサスペンス作品として知られています。今回の舞台は放送局「テレビ日本」。東京都知事選挙の特番を放送中に、妖怪の面を被った武装集団「妖(あやかし)」に占拠されるというスリリングな展開が視聴者を惹きつけます。

相葉雅紀主演『大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜』:トリプル主演で描く刑事ドラマ

テレビ朝日系水曜ドラマ『大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜』では、相葉雅紀さんが大森南朋さん、松下奈緒さんとのトリプル主演を務めています。相葉さんは警視庁刑事部SSBC(捜査支援分析センター)強行犯係に配属されたキャリア組刑事・名波凛太郎を演じ、名波の教育係で元捜査一課の伊垣修二(大森さん)、警視庁捜査一課の主任で伊垣の元妻・青柳遥(松下さん)と共に難事件の解決に挑みます。彼ら3人が周囲を巻き込みながら真相に迫る物語は、刑事ドラマファンからの注目を集めています。

松本潤主演『19番目のカルテ』:新領域「総合診療科」に光を当てる

TBS系日曜劇場『19番目のカルテ』は、富士屋カツヒト氏による漫画『19番目のカルテ 徳重晃の問診』(コアコミックス)が原作です。日本の医療は臓器ごとに18の専門分野に分けられますが、新たに加わった19番目の新領域である総合診療科がテーマとなっています。松本潤さんは、患者の暮らしや家庭環境、心の状態まで総合的に診察する「人を診る医師」である総合診療医・徳重晃を演じ、現代医療における新たな視点と課題を提示する作品として期待されています。

視聴率とTVerデータが示す現状:『放送局占拠』の光と影

「嵐の夏ドラマ」も中盤に差し掛かった現在、各作品の状況には明暗が見られます。特に櫻井翔さん主演の『放送局占拠』は、シリーズものの続編として高い期待が寄せられていました。前作『大病院占拠』はコア視聴率(13〜49歳の個人視聴率)4%台、『新空港占拠』は3%台と、同時期の連続ドラマではトップクラスの数字を誇るコンテンツでした。

しかし、『放送局占拠』の最新視聴率(第4話、8月2日放送)は、世帯5.0%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)、個人3.1%、コア2.3%と、過去作と比較してコア視聴率が伸び悩んでいる現状があります。これに対し、テレビ誌編集者によると、「見逃し配信・TVerの数字は圧倒的で、お気に入り登録者数は夏ドラマ1位の138.7万です(8月6日時点)」とのことで、視聴形態の変化が数字に現れています。

視聴者からは、「ワンパターンで新鮮味がない」「もう飽きた」といったシリーズのマンネリ化を指摘する声や、「結局、出演者当てゲームになっているだけ」という意見も見受けられ、物語の展開に対する課題が浮き彫りになっています。

まとめ:嵐メンバーの挑戦とドラマ市場の多様性

嵐メンバーがそれぞれ異なるジャンルのドラマに挑戦している今夏。視聴率という側面では課題が見える作品もありますが、見逃し配信での強さや視聴者からの活発な意見は、現代のドラマ視聴動向の多様性を示しています。各作品が今後どのように物語を紡ぎ、視聴者を魅了していくのか、その展開に引き続き注目が集まります。

参考文献

出典:Yahoo!ニュース(ピンズバNEWS)