前橋市長・小川晶氏の「ホテル密会」騒動、市民対話会での釈明と深まる波紋

物議を醸す前橋市の小川晶市長、ホテル密会報道で進退が注目される中

既婚の市役所職員との「ホテル密会」が週刊誌で報じられ、その進退に全国的な注目が集まる前橋市の小川晶市長(42)。報道後、お相手の職員からは異例の「事情説明書」が提出され、さらに市長本人が「市民対話会」に出席し直接釈明を行うなど、騒動は広がりを見せています。前編では市議会議員や地元中学生からの厳しい声が報じられましたが、今回は対話会での市長の様子とその反応に迫ります。

前橋市長の「ホテル密会」騒動、市民対話会の開催

一連の「ホテル密会」報道を受け、前橋市民有志の主催により「一連の騒動について市長に直接聞いてみよう!」と題した市民対話会が開催されました。これは11日夜に告知され、前橋市民を対象に優先予約制が敷かれ、1回50分で定員20名、計6回の入れ替え制という形式が取られました。会場は市役所近くのホテルで、マスコミの取材は固くお断りという徹底ぶりでした。司会者は外部にいるマスコミへの対応は参加者の「権利」としつつも、「追及されるのは怖いこと」と暗に釘を刺したと伝えられています。

これまでの記者会見では終始神妙な面持ちで、黒を基調とした服装が目立っていた小川市長ですが、この対話会では様相が一変しました。紺色の花柄シャツに白の襟なしジャケットというカジュアルな装いで登場し、その表情は明るく、印象的だったと参加者は語っています。

市民の声と小川市長の反応:支持と健康問題

対話会の冒頭で、小川市長は改めて市職員との間に「男女の関係はない」と強調しました。一方で、ホテルを選択したことについては「市民目線からかけ離れた判断だった」と認め、その不手際を謝罪しました。参加者からは、市が推進する特定政策の継続を望む声や、「一市民として市長に続投してもらうにはどうすれば良いか」といった具体的な質問、さらには「給料をカットして続投すれば誠意が伝わるのでは」といったアドバイスも飛び出しました。

多くの出席者が市長の「応援団」とも言える状況で、小川市長はこうした支持の声に対し、「応援してくれる人がいっぱいいるというのは形として見えないから、こうして直接聞けるのは心強い」と喜びを表明したといいます。また、市長の体調を案じる質問も上がり、市長は報道が出てから約10日間は「全然食べられず、眠れもしなかった」と告白。体重が5キロも減少したことを明かし、「あまり変わってないかもしれませんけど」と自虐を交えながら会場の笑いを誘う場面もありました。公の場で自身の心身の状態を吐露することで、窮地を乗り越えようとする姿勢がうかがえました。

今回の市民対話会は、小川前橋市長が直面する「ホテル密会」騒動に対する新たな局面となりました。批判的な声が上がる一方で、市民の中には市長の続投を強く望む支持層が存在することが浮き彫りになりました。市長の体調不良の告白や、カジュアルな姿での対話は、市民感情に訴えかけ、信頼回復への一歩となるのでしょうか。市民の視線と、今後の前橋市政の行方に引き続き注目が集まります。

参考文献