中学生記者が斬る参政党:「ネオナチ政党」と警鐘、神谷代表への提言と取材拒否の実態

先月の参院選でスクープを放ち注目された中学生記者の川中だいじさん(14)。「日本中学生新聞」を創刊し、数多くの政治家を取材してきた彼が、今回の参院選で躍進した参政党をどう見ているのか。本稿では、その独自の視点から、参院選の結果と有権者が政治に向き合うべき姿勢を詳述します。

中学生記者 川中だいじ氏が参政党について私見を述べる様子中学生記者 川中だいじ氏が参政党について私見を述べる様子

若き記者の視点:参院選の結果と参政党の躍進

川中氏は、今回の選挙結果について「与党の過半数割れと参政党の伸長は予想通り」と冷静に分析します。しかし、彼の予測を上回る参政党の議席獲得、特に定数4の大阪選挙区で自民党が27年ぶりに議席を失い、参政党候補が公明党を上回る票を得て3位当選したことには「驚きでした」と述べました。

参政党への強い懸念:「ネオナチ政党」との比較

参政党の躍進に「危機を感じています」と語る川中氏は、個人的見解として「ネオナチ政党」であるとまで警鐘を鳴らします。小学生の頃から政党パンフレットを収集してきた経験から、結党当初の「参政党Q&Aブック」には「小麦は危険」といった「荒唐無稽な主張ばかり」と指摘。現在の主張は「まとも」になったものの、主張が二転三転し、急に国民に寄り添う姿勢を見せ始めた手法は「ナチス・ドイツのヒトラーとよく似ている」と分析します。

「国民主権」軽視への批判と神谷代表への提言

特に問題視するのは、「主権は国にある」と書かれた参政党の“改憲案”です。川中氏が神谷宗幣代表に「国民主権に関して書いてない」と問うと、「当たり前だから書いてない」との回答があったといいます。これに対し川中氏は、戦前の治安維持法による共産主義者弾圧の歴史を挙げ、「“当たり前”が侵害された過去がある」と強く批判。日本国憲法が「国民主権」を明確にしている意義を強調し、法学部卒の神谷宗幣代表に対し「もう一度憲法や法律の勉強をしていただきたい」と提言しました。

神谷代表との取材交渉:拒否と排除の実態

川中氏は選挙中、参政党神谷宗幣代表へ直接取材を試みました。しかし神谷代表からは「フリーランスはちょっと」と取材拒否され、質問すらできませんでした。さらに、その場にいた2022年参院選、2024年衆院選に参政党から立候補し落選した油谷聖一郎氏に体を押され、その場から排除されたといいます。この、記者に質問をさせない姿勢に対し、川中氏は「恐ろしさを感じます」と、ジャーナリストとしての強い懸念を示しました。

中学生記者、川中だいじ氏の視点を通じ、今回の参院選における参政党の躍進とその危険性に対する強い警鐘が示されました。「ネオナチ政党」という彼の表現や、神谷宗幣代表の「国民主権」に関する見解、そして取材拒否の経験は、政治を深く見つめる若きジャーナリストの揺るぎない信念を浮き彫りにします。この内容は、有権者が多角的な情報に触れ、冷静に判断することの重要性を問いかけるものです。

出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/a91d684700cf09908dc36da520fa18478980e6fb