2025年大阪・関西万博が閉幕に向けて折り返し地点を迎え、来場者が知っておきたいお得な情報が注目されています。特に、開催国である日本の魅力が詰まったイベントは、後半戦でさらに存在感を増しています。グルメライターの猫田しげる氏は、10回以上万博に足を運び、そこで実際に体験したり、内部関係者から直接得た情報をもとに、無料で楽しめる試食や体験イベントの「とっておき」を明かします。
「食」の魅力満載!ORA外食パビリオン『宴~UTAGE~』の無料試食イベント
大阪外食産業協会が手掛ける「ORA外食パビリオン『宴~UTAGE~』」は、万博来場者にとって見逃せないスポットです。1階には大阪の飲食店によるフードコートが展開される一方で、2階は体験や展示に特化した空間となっています。
中でも注目すべきは、「大阪木津市場」が運営する『オオサカ Kizuなイチバ』ブースです。ここでは、毎週異なるテーマで、三陸やいわき、能登など、震災復興に取り組む全国の生産者が登場し、ライブキッチンショー形式の試食イベントを開催しています。例えば、ある日は岩手県陸前高田市の「三陸九条ねぎ生産者協議会」による九条ねぎを使ったメニューが振る舞われ、豚肉、鶏肉、牛肉との食べ比べという贅沢な内容でした。
このイベントは概ね1回30分で20~25人が参加でき、1日10~18回開催とキャパシティも大きく設定されています。予約不要で、それほど待つことなく参加できるため、気軽に日本の旬の味覚や復興支援の取り組みに触れることができます。大阪ミナミに拠点を置く地方卸売市場である「大阪木津市場」は、うどんチェーン「グルメ杵屋」が開設しているという意外な背景も。最新の試食会スケジュールは、公式サイトで確認することが推奨されます。
各地の魅力発見!EXPOアリーナ・EXPOメッセでの地域PRイベント
西ゲート付近に位置する「EXPO アリーナ」や「EXPOメッセ」もまた、魅力的なイベントが目白押しです。連日、総数400ものプログラムが開催される「大阪ウィーク」に加えて、日本各地の都道府県によるPRイベントが盛況を見せています。
大阪・関西万博で開催されるナショナルデーイベントの一例:スペイン・アンダルシアデーの活気ある様子
最近の例としては、8月22日から23日にかけて高知県で開催された「WORLD YOSAKOI DAY」が挙げられます。このイベントでは、迫力あるよさこい演舞の観覧や参加体験、さらには土佐和紙を使ったワークショップが提供されました。高知の地酒の試飲や特産品の試食販売も行われ、まるで高知を訪れたかのような「旅行気分」を味わうことができました。
特に、高知名物である「街路市」を再現したブースでは、34市町村のご当地グルメを試食・購入できる機会が設けられ、来場者にとって刺激的な体験となりました。このような地域PRイベントは、それぞれの地域の文化や特産品に触れる貴重な機会を提供し、万博をより多角的に楽しむことを可能にしています。
まとめ
大阪・関西万博の後半戦は、開催国である日本の多様な魅力が凝縮された無料試食や体験イベントが特に充実しています。グルメライターの猫田氏が実際に足を運んで得た「中の人」情報に基づけば、「ORA外食パビリオン『宴~UTAGE~』」での地方食材の試食や、「EXPO アリーナ・EXPOメッセ」での地域文化体験は、万博を最大限に楽しむための必見ポイントです。これらのイベントを通じて、日本の食文化の奥深さや、地域ごとの豊かな多様性を体感し、万博での思い出をさらに特別なものにしてみてはいかがでしょうか。
参考文献:
- Yahoo!ニュース (2025年8月12日掲載): マグロの解体ショー&試食、徳島行きが500円!?…ご好評につき「第二弾」!. https://news.yahoo.co.jp/articles/b360512c72991eda6314dd2012a87a2954bc3106