「春の高校バレー」全国大会への切符をかけた県予選大会が11月に行われ、男子決勝戦の実況を担当しました。
夏のインターハイで全国を制した松本国際か、全国優勝10回を誇る古豪・岡谷工か。決勝戦での両チームの対戦は7年連続です。結果は松本国際が7連覇を達成し、健闘した岡谷工の選手は、悔し涙を流していました。
「負けたチームの中には、明日からバレーボールを辞める選手がいるかもしれない」。「春高」の実況を初めて担当した5年前、解説者が口にした言葉は、今でも胸に刻まれています。高校スポーツの魅力に通じると感じたからです。
大会に臨むに当たりどのチームも、勝つために血のにじむような努力をしてきたのでしょう。仲間とともにその一戦に全てをかける情熱を糧にして。どのスポーツにもそうした面はあるはずです。でも高校生なだけに、純真さはひとしおです。だから涙が美しい。
辞めても辞めなくても、まさに「ONE TEAM」。仲間と共有した時間は、生涯の宝物になるはずです。