悲願のモンゴル初訪問を終えられた皇后雅子さまは、海外公務の疲れを癒すため、天皇陛下、長女の愛子さまと共に那須御用邸でのご静養に入られました。青々とした豊かな自然に囲まれた高原の地で、天皇ご一家は心身を休め、国民にその和やかな姿を見せています。
天皇ご一家、那須御用邸での和やかなひととき
7月18日夕刻、まだ日が暮れ切らない栃木県那須町の高原にて、天皇陛下、皇后雅子さま、愛子さまが和やかに談笑しながら敷地内を散策される姿が捉えられました。ご静養のため那須御用邸に入られたご一家は、ひぐらしの声が響き渡る中、散策の足を止め、ご静養に際しての取材に応じられました。
天皇陛下は「那須の豊かな自然に触れながら、3人でゆっくりと過ごすことができればと思います」と穏やかに述べられました。続いて雅子さまも「やはり東京に比べて、とても涼しくて、空気が爽やかで、緑の中で楽しませていただいております」と、那須の環境に癒されているご様子でした。特に注目されたのは、4歳の時以来、およそ20年ぶりに那須を訪れた愛子さま。「この大自然の中で、ゆっくりと過ごすことができればと思っております」と語られ、久しぶりの那須でのひとときを満喫されているご様子でした。
家族の絆を示す「かりゆしリンクコーデ」
那須の豊かな緑を背景に、ご一家3人がお召しになっていたのは、鮮やかな色彩の「かりゆしウエア」でした。天皇陛下と雅子さまは、テッポウユリとデイゴの花が描かれた、沖縄の夏の正装であるかりゆしウエアを着用。陛下は薄水色、雅子さまは淡紫色と、色違いながらも揃いのペアルックで登場されました。愛子さまは、ブルーを基調としたハイビスカス柄のかりゆしワンピースをお召しになり、ご両親のお揃いの姿には「私だけ外してしまって」と顔をほころばせる場面も。
那須御用邸でかりゆしリンクコーデを着用し、笑顔を見せる天皇ご一家ファッション評論家の石原裕子氏は、ご一家の装いについて「お三方がブルー系で統一され、調和のとれた“リンクコーデ”となっているのがポイント」と指摘。「お互いの個性を尊重しつつも、ご家族の『和』を象徴するような、心温まる仲睦まじさが伝わってくる」と評価しました。ご一家の装いは、静養の喜びと共に、その強い絆を国民に示しました。
今回の那須でのご静養は、モンゴル訪問後の皇后雅子さま、そして天皇ご一家にとって心身のリフレッシュの機会となりました。20年ぶりに那須を楽しまれた愛子さまの姿や、ブルー系の「かりゆしリンクコーデ」が示す家族の温かい絆は、国民に安らぎと感動を与えました。