『鬼滅の刃』無限城編で再確認!煉獄杏寿郎の「真の強さ」と驚異の判断力

大ヒット上映中の『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、公開から25日間で観客動員数1569万8202人、興行収入220億7219万1500円という驚異的な記録を樹立しました。先日公開された新規CM「決戦CM第1弾〜竈門炭治郎&冨岡義勇vs猗窩座〜」は、本編映像を使用しており、今後さらなる注目を集めることは確実です。この新映像では、猗窩座と激しく刃を交える竈門炭治郎と冨岡義勇の姿が描かれ、冨岡の「炭治郎、戦えるようになった。命を、尊厳を奪われないために」という声が響きます。「勝つんだ、義勇さんと二人で! 猗窩座に!」という炭治郎の叫びとともに、彼の刃が猗窩座の頸を狙う緊迫の展開が示唆されています。今回の劇場版のタイトルが示す通り、『無限列車編』で炎柱・煉獄杏寿郎の仇敵である上弦の参・猗窩座と、炭治郎と冨岡義勇が対峙する死闘が描かれるのです。猗窩座が武闘派の鬼として並外れた強さを持つことは周知の事実ですが、今回の劇場版で二人がかりで必死に戦う炭治郎と冨岡の姿を目にし、改めて「煉獄杏寿郎のすごさ」を痛感したファンも少なくないのではないでしょうか。本記事では、『無限列車編』における煉獄杏寿郎の「実はとんでもなくすごかった」強さに焦点を当て、その驚異的な能力を振り返ります。

劇場版「鬼滅の刃」無限城編の第3弾キービジュアル。鬼舞辻無惨の配下、上弦の参・猗窩座と対峙する竈門炭治郎と冨岡義勇。緊迫した戦いの瞬間を描写。劇場版「鬼滅の刃」無限城編の第3弾キービジュアル。鬼舞辻無惨の配下、上弦の参・猗窩座と対峙する竈門炭治郎と冨岡義勇。緊迫した戦いの瞬間を描写。

進化する炭治郎と冨岡の共闘、そして「情報ゼロ」からの煉獄の超人的判断力

『無限城編 第一章 猗窩座再来』で猗窩座と対峙する竈門炭治郎は、『無限列車編』以降、数々の過酷な鍛錬と激戦を乗り越え、柱稽古を経て格段に力をつけています。さらに、今回は鬼殺隊の柱である冨岡義勇との共闘という、非常に強力な布陣で猗窩座に挑んでいます。

一方、『無限列車編』における煉獄杏寿郎の状況を思い出してみましょう。物語は炭治郎、善逸、伊之助が、ほぼ初対面の煉獄と出会うところから始まります。開始わずか10分で列車が鬼に襲われるという突発的な事態に直面したにもかかわらず、煉獄は驚くべき対応能力を見せつけます。魘夢の血鬼術によって一時的に眠りに落ちるという「穴があったら入りたい」ほどの失態を見せますが、直前まで大量の牛鍋弁当を食べて満腹であったにもかかわらず、意識を取り戻すと同時に、目にもとまらぬ速さで炭治郎の元へ移動します。

そして、彼は8両編成の列車のうち5両を自身が担当することを即座に提案し、残り3両を善逸と禰󠄀豆子に託すという、的確かつ迅速な状況判断を下しました。さらに、炭治郎と伊之助には、善逸らのいる前方3両に注意しながら魘夢を討伐するよう指示します。この一連の動きに対し、炭治郎は「状況の把握と判断が早い」と煉獄のすごさに圧倒されました。最終的に、討伐された魘夢が「あいつ(煉獄)のせいだ」と恨み言を言いながら消えていったことからも、煉獄が200人の人質全員を守り抜いたという、柱としての責任感と実力が際立っていたことが伺えます。

身体の状況瞬時把握と「無傷」で戦い抜く驚異の柱

柱として他の隊士へ的確な指示と迅速な対処を見せた煉獄のすごさは、これだけに留まりません。魘夢との戦いで全身がボロボロになっていた炭治郎の肉体の状況を、煉獄は瞬時に把握しました。そして、自身の体を向き合わせ、「呼吸の精度を上げろ」と指示し、呼吸や血管を意識させることで止血させるという、まさに鬼殺隊の柱にふさわしい医療的な知識と応用力を示しました。これは煉獄本人にとっては当たり前のようにできることなのでしょう。

また、炭治郎が魘夢と戦ったことで「傷が開くと致命傷になりかねない」と言われるほどの深手を負っていたのに対し、煉獄はこの時点で「無傷」であったことも、彼の強さを地味ながらも決定的に表現している点ではないでしょうか。無数の人質を守りながら、魘夢との戦いを完全に制御し、自らは一切の傷を負わなかったという事実は、彼の戦闘能力の高さ、危機管理能力、そして経験値の深さを物語っています。

結論

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』における竈門炭治郎と冨岡義勇の熾烈な戦いを通じて、私たちは改めて炎柱・煉獄杏寿郎の並外れた真の強さを再認識させられます。彼の「情報ゼロ」の状況下で瞬時に最善手を導き出す判断力、200人もの人質を完璧に守り抜いた指揮能力、そして自らは無傷で戦い抜く驚異的な身体能力と鬼殺隊士としての熟練度は、単なる戦闘力に留まらない、真の柱としての器を示していました。

煉獄杏寿郎は、その圧倒的な力だけでなく、どんな状況でも冷静さを失わず、隊士を導き、自らの体調管理まで完璧に行う、頭脳と経験が合わさった「鬼殺隊の柱」そのものでした。彼の生き様と強さは、今後の「無限城編」でのさらなる激戦において、竈門炭治郎や他の隊士たちに計り知れない影響を与え続けることでしょう。

参考資料