群馬県桐生市の自宅で父親を殺害したとして中学3年の少年(15)が殺人容疑で逮捕された事件で、少年が事件を起こしてから交番に自首するまでの間、「友人と外出した」と供述していることが16日、捜査関係者への取材で分かった。群馬県警は少年の行動について慎重に裏付けを進めている。
県警の発表によると、少年は13日頃、自宅で同居する医師の父親(48)の首や腹などを包丁で数十回刺して殺害したとして、15日朝に殺人容疑で逮捕された。容疑を認めている。
事件は、少年が14日午後10時過ぎ、1人でJR桐生駅近くの交番を訪れて「父親を刺した」と話したことで発覚した。少年は4人暮らしで、当時、母親と妹は県外に帰省していた。
捜査関係者によると、少年は父親を刺してから自首するまでの間の行動について、14日午後に市外で開かれた行事に友人と行った旨の供述をしているという。
また、県警は16日、司法解剖の結果、父親の死因は出血性ショックと判明したと発表した。県警は同日、少年を前橋地検に殺人容疑で送検した。