芸能事務所アミューズは、所属俳優・吉沢亮(31)に関する週刊文春の記事に対し、2025年8月16日に公式サイトで公式声明を発表しました。同社は、週刊文春が吉沢亮と故・三浦春馬氏の関連について「あたかも真実であるかのように報じている」と強く否定し、誤った憶測に基づく誹謗中傷が拡散される現状に警鐘を鳴らしています。
週刊文春の憶測報道とその波紋
現在発売中の「週刊文春」およびその電子版は、「吉沢亮が継ぐ三浦春馬の遺志《チケットで歌舞伎座通い》」と題する記事を掲載しました。この記事では、吉沢亮が特定のミュージカル作品に出演することが、故・三浦春馬氏の「遺志を引き継ぐ」ものであるかのような内容が報じられています。特に、「吉沢の知人」とされる人物の証言を引用し、「ある先輩の遺志を引き継いでいた」「吉沢も春馬さんの影響を受けてか、同舞台を現地で観て、最近『演じたい』と口にしていました」といった表現が使われています。
俳優・吉沢亮。所属事務所アミューズが週刊文春の三浦春馬氏に関する憶測報道を否定する声明を発表。
アミューズは、記事の見出しが「吉沢亮が継ぐ三浦春馬の遺志」と断定的な表現になっていることで、事実と異なる憶測が真実であるかのように拡散され、結果として一部の読者によりSNS上で吉沢亮への誹謗中傷が発生していると指摘。こうした状況が声明発表に踏み切った最大の理由であると述べています。
アミューズの明確な否定と事実関係
アミューズは声明の中で、週刊文春の編集部から記事掲載前に受けた問い合わせ内容と、それに対する同社の回答を詳細に説明しています。編集部からの質問は、「三浦春馬が出演したいと言っていたミュージカルに、吉沢亮が出演するという情報を聞いたが、これは”吉沢亮が三浦春馬の思いを受け継ぐ”という意味でオファーを受けたのか?」というものでした。
これに対し、アミューズは「現時点で発表されていない作品について出演の有無を回答することは控えさせていただきますが、”三浦春馬の思いを受け継ぐ”ために出演を決定したといった事実は一切ありません」と明確に否定する回答を返していました。
しかし、週刊文春の記事は、このアミューズからの明確な否定を無視し、「吉沢の知人」とされる曖昧な証言を根拠に、あたかも「三浦春馬の遺志を継ぐ」ことが事実であるかのように報じていると、アミューズは強く批判しています。特に、証言自体が「吉沢も春馬さんの影響を受けてか~」と断定を避けた表現であるにもかかわらず、記事全体や見出しで断定的に報じる手法に対し、不正確な憶測を助長していると訴えています。
誤った情報拡散への警鐘とメディアへの要請
アミューズは、今回の声明発表が「逡巡するところがあった」としつつも、誤った憶測が拡散され、所属アーティストに対する誹謗中傷が起こることを防ぐため、情報発信を決断したと説明しました。
同社は、マスコミ各社に対し、「くれぐれも誤った憶測につながるような報道を控えていただけるよう」強く要請しています。これは、芸能ニュースにおける事実確認の重要性と、憶測に基づく報道が引き起こす深刻な影響への警鐘と捉えられます。社会全体でSNS等での誹謗中傷問題が深刻化する中、芸能事務所が事実無根の報道に対し毅然とした態度を示すことは、アーティストの権利保護のみならず、健全なメディア環境の維持にも寄与する重要な一歩と言えるでしょう。
参考文献:
- 吉沢亮の所属事務所「アミューズ」が週刊文春の報道に声明「否定した事実が、あたかも真実であるかのように報じられております」. (2025年8月16日). 出典元記事URL