静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)が自身の学歴詐称疑惑に対し、16日早朝にX(旧ツイッター)を更新し、意味深長な投稿を行ったことで、再び波紋が広がっています。この一連の学歴問題は、市議会での追及が続いており、市長の発言が注目されています。
田久保市長の最新X投稿と深まる疑惑
田久保真紀市長は16日午前6時48分、「今回の騒動の全容がやっと見えてきました。事実関係に基づいてその目的を明らかにしてきます」と自身のXに投稿しました。この発言は、疑惑の背景に何らかの意図があることを示唆しているようにも受け取れ、議論を呼んでいます。
伊東市長の田久保真紀氏。学歴詐称疑惑を巡り、自身のX(旧ツイッター)で発信を続ける姿
この投稿に対し、Xの引用リポスト欄では「今回の全容とは? 問題は卒業証書は本物なのか学歴を意図的に詐称したのかであり、音声データなんでなんの価値もない」といった直接的な疑問や、「市長さん 卒業証書 なんで見せられないのかね? 見せれば(提出すれば)騒動もすぐ収まるのにねぇ」と、証拠提出を求める声が多数寄せられています。さらに、「他人事みたいに言ってるの、全然面白く無いし、イラッとする。電話番担当してる職員の気持ちを考えて。あんたに振り回されて、代わりに謝ってくれてるんだよ」といった、市長の態度や周囲への影響を懸念する批判的な意見も見受けられます。
百条委員会での釈明と「19.2秒」の主張
今回の学歴詐称疑惑の中心となっているのは、田久保市長が過去の学歴について誤った情報を伝えたとされる点です。特に、市議会の百条委員会(百条委)では、市長が自身の卒業証書をどのように提示したかが焦点となっています。
田久保市長は13日の百条委に出頭後、ぶら下がり取材に応じ、議長との会話を許可を得て録音していたと主張。その録音記録に基づき、「私の持っている記録では、19・2秒、提示したということ。『もっときちんと見せてください、チラ見せはやめてください』という会話の記録はございません」と具体的な秒数を示しました。さらに、「提示後、(議長から)『いいじゃん』というコメントをいただいた。事実関係は以上でございます」と述べ、議長側も提示内容を了承したと受け取れる見解を展開し、自身の潔白を訴えました。
百条委で、「どういう形で卒業証書を見せたのか」と問われた際にも、田久保市長は「秘書課長にはしっかり見せたにもかかわらず、なぜ議長や副議長になぜしっかり見せなかったのかというご質問に関しましては、私は議長の方に約19・2秒ほど見ていただいた」と繰り返し述べ、「チラ見せ」という指摘を強く否定しています。
騒動の行方と今後の展開
伊東市長の学歴詐称疑惑は、Xでの新たな発言、そして百条委員会での証言という形で、引き続き注目を集めています。市長は「騒動の全容が見えてきた」と述べ、事実関係に基づいてその目的を明らかにすると強調していますが、市民や市議会からの疑惑は晴れていません。卒業証書の提示方法を巡る食い違いや、市長の態度に対する批判の声は依然として高く、今後の百条委員会の判断や市長のさらなる説明が待たれます。この騒動が伊東市政にどのような影響を与えるのか、引き続き注視が必要です。
情報源: Yahoo!ニュース (nikkansports.com)