お盆休み最終日にカナダ最大の航空会社がストライキを起こしました。すべての便が欠航となり、日本に帰れなくなった人たちから悲鳴が上がっています。
混雑時期で「代替便ない」
夏の観光シーズン真っただ中。17日、すべての便が欠航となったのは、カナダ最大の航空会社「エア・カナダ」の飛行機です。
出発ロビーにあるカウンターでは、多くの人が問い合わせに来ています。画面には「ストライキによる影響」と書かれています。
欠航の理由は、客室乗務員でつくる労働組合が、“待遇の改善”を求めてストライキに入ったためです。
SNSには、予定した便で帰国できない人の戸惑いや不安があふれていました。
SNSから
「何十年も海外旅行してるけど、こんなに大規模に影響受けたの初めて」
「全便フライトキャンセルの威力半端ないって。混雑時期も重なって本当に代替便がない」
こちらの女性は、急きょ別の航空会社の便を乗り継いで、なんとか帰国できたそうです。
別の航空会社の便で帰国した人
「(アメリカの)ヒューストンに行って、16時間待って乗り継いで、やっと成田に着きました。大変でしたね」
「旅人歴25年」という橋場泰樹さんも、カナダ滞在中でした。
橋場さんのSNSから
「エア・カナダの飛行機がこんなに密集して駐機してるの初めて見たよ」
欠航の連絡を受けて、インターネットや電話の手続きを試みましたが、うまくいかず、慌てて空港に向かいました。すると…。
橋場さん
「出発が『5日後』って言われた。かなり待たされている人は多いのではないか」
100万円のチケット払い戻し「2万4000円」
子ども2人を連れて家族旅行していた女性は、スケジュールの変更に追われました。
母親
「子どもの習い事や病院の予定をいっぱい詰め込んでいたので、『キャンセルさせてください』『延期してください』と、お願いをメールでしている」
追加の出費も大きな負担です。少しでも早く帰国するため、エア・カナダを諦めて、2日遅れで乗れる航空券を4人分、24万円で購入しました。
元々のチケットの使わない分は「払い戻し」となるのですが…。
母親
「お盆のハイシーズンだったので、(4人で往復)100万円ぐらいした。(片道キャンセルで)2万4000円しか返ってこない。ちょっとしんどいなと」
ただ、子どもたちは意外にも“前向き”でした。
娘(中学2年)
「(欠航で)滞在日数が増えて、観光するところも増えたので、少し楽しみはあります」
母親
「こうなったら楽しむしかないというか、許容するしかないので。旅行が延びたと思って楽しみたい」
エア・カナダのホームページには、欠航便の振り替えに関する情報が出ていますが、「希望期間内に再予約できる可能性は低い」という心配な一文も…。
現地メディアによると、カナダ政府が事態の収拾に乗り出しましたが、運航再開の見通しは立っていません。
(「グッド!モーニング」2025年8月18日放送分より)
テレビ朝日