【AFP=時事】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は18日、米国のドナルド・トランプ大統領との会談を数時間後に控える中、ロシアの侵略を終わらせるのはロシア次第だと述べた。この発言を前にトランプ氏は、ウクライナにクリミアを放棄し、NATOへの野心を捨てるよう圧力をかけていた。
【写真】米ロ首脳会談後の共同記者会見に臨むロシアのプーチン大統領とトランプ米大統領
トランプ氏は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領との会談後、停戦への働きかけをやめ、最終的な和平合意に向け軌道を修正した。
17日夜には「ウクライナのゼレンスキー大統領が望めば、戦争をほぼ即座に終わらせることもできる」と自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿。また「クリミアを取り戻すことはできない(12年前、オバマ政権下で一発の銃声もなくロシアに渡った!)、そしてウクライナがNATOに加盟することもない。変わらないこともある!!!」とも述べていた。
一方、首都ワシントンに到着したゼレンスキー氏はSNSで「ロシアは自ら始めたこの戦争を終わらせなければならない」と強調。「ウクライナ人は自分たちの土地と独立のために戦っている」とし、米国や欧州の友好国との共同の力でロシアを真の平和に追い込むことを望んでいると述べた。
ホワイトハウスによると、トランプ氏とゼレンスキー氏は一対一で会談し、その後、英国、フランス、ドイツ、イタリア、フィンランドの首脳、およびNATOのマルク・ルッテ事務総長と欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長が合流する予定となっている。【翻訳編集】 AFPBB News