東京電力福島第1原発事故後、福島県産を含む日本産食品の輸入を規制していたブルネイが、全ての規制措置を撤廃したことが12日、分かった。ブルネイは福島県産の食品に放射性物質検査証明書を、福島県産を除く日本産食品に産地証明書をそれぞれ求めていたが、これらが不要になった。
ブルネイによる日本産食品の輸入規制をめぐっては、即位礼正殿の儀に出席するため来日した同国のボルキア国王が10月23日、安倍晋三首相と会談した際に、撤廃することを決定したと表明していた。
その後、日本政府は規制撤廃の施行について確認を進めていたが、ブルネイ政府は11日、すでに規制撤廃を完了したと書簡で日本政府に通知した。
日本産食品に対し輸入規制措置を講じているのは、これで韓国や中国など21カ国・地域になった。