「本当に来たなあと思った」山上徹也被告が初めて語った犯行当日と長年の恨み【安倍元首相銃殺裁判、被告、母、妹の証言から】


⇒【写真】筆者と共に全公判を取材しているフランス人ジャーナリストの西村カリン氏が法廷画を提供してくれた

突然、統一協会批判に転じた母親

検察官から「祖父の岸信介元首相に責任があるとしても孫にまで及ぶのか」と問われると、「どの程度か分からないが関係があると思う。三代にわたって統一協会、国際勝共連合に理解があった」と回答し、安倍氏を狙った動機の一端に触れた。さらに「徹也は優しい子で、統一協会の問題が社会に伝わると考えたのだと思う」と述べ、「私がちゃんとしていれば事件は起きなかった」と自責の言葉を重ねた。

休憩に入った時と閉廷の際、母親が「てっちゃん、ごめんね」と声を掛け、裁判長が「ここは対話の場ではない」と二度制止した。法廷の空気が一瞬張り詰め、傍聴席のペンが止まったのが分かった。



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