米ニューヨーク州の高速道路で6月8日、車が横転し炎上した。中には68歳の女性が乗っていた。警官と現場に居合わせた男性が、女性の救助にあたった。警官のボディカメラには、救助の様子が記録されている。
朝の情報番組『グッド・モーニング・アメリカ』によると、地元警察に通報が入ったのは午前4時。警官らが現場に到着すると、横転した車から炎が燃え上がっていた。
緊急医療サービス(EMS)には、通報者との連絡が途絶えたとの音声記録が残っており、「通報時点ではまだ車の中にいた」と伝えられていた。
警官は車内に残る女性を探し、脱出口を確保するためサンルーフを壊した。
その際、車で現場を通りかかったネイサン・フェリックスさんが救助に協力。消火器で火を抑えると、警官とともにサンルーフから女性を助け出した。
救助されたのは、同州在住のメアリー・フランシス・マクラウドさんだ。
メアリーさんは当時居眠り運転をしており、車が横転。救助後は、地元の熱傷治療室に搬送された。
メアリーさんは体の20%にやけどを負った。1カ月以上におよぶ入院を経て8月に退院したが、まだ完治はしていない。
同番組は8月15日、メアリーさんとネイサンさんを取材した。
ネイサンさんは、現場を通りかかった際、「誰かが『助けて』と叫んでいいる声が聞こえた」ため、急いで車から飛び出て救助に向かったことを明かした。
メアリーさんは、ネイサンさんに感謝の気持ちを述べた。
「もしネイサンさんがいなければ、私はここにはいませんでした」
「燃えている車に駆け付けて、車内に残された人を助け出そうとしていたなんて。感謝してもしきれません」
「もしネイサンさんが助けを必要としていたら、いつだって駆けつけます」
BuzzFeed Japan