韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が23日、6月の就任後初めて訪日し、妻の金恵景(キム・ヘギョン)氏(58)も同行した。尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏(52)に比べ、目立たず陰で李氏を支えるタイプだと韓国メディアでは報じられている。
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金恵景氏は、石破茂首相と李氏の夕食会にも同席する。聯合ニュースによると、今回の訪日で着用する伝統衣装の「韓服」について、専門家のアドバイスを受けたという。
金恵景氏は大学でピアノを専攻し、オーストリア留学を準備していた時、知人の紹介で李氏と出会った。李氏はプロポーズの際、指輪ではなく、少年時代の日記帳を手渡したという。
そこには極貧家庭で育ち、小学校卒業後に工場で働いた李氏の過酷な半生がつづられていた。2人は約7カ月の交際を経て結婚し、2人の子に恵まれた。金氏は、弁護士から政界に転じた李氏を支え続けてきた。
尹氏の妻、金建希氏はファーストレディー時代、その活動を紹介する「ファンクラブ」ができるなど目立つ存在だった。それに比べて金恵景氏は、李氏の大統領就任前から表に立たず、静かに役割をこなしてきた。
6月の大統領選でも演説会などにはほぼ姿を見せなかったが、水面下で支持者回りをしたと報じられている。ただ李政権発足後は、訪韓した外国の首脳をもてなすなど、公式日程をこなしている。【ソウル福岡静哉】