福岡市早良区で昨年8月、軽乗用車で対向の路線バスに衝突し、後部座席の7歳と5歳の姉妹を死亡させたなどとして、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた母親の古賀千尋被告(33)の論告求刑公判が22日、福岡地裁(今泉裕登裁判長)であり、検察側は禁錮4年を求刑した。弁護側は寛大な処分を求め、結審した。判決は9月24日。
検察側は論告で「2人の人生はまだ始まったばかりで、明るい未来は突如奪われた」と指摘。湾曲した道路だと知っていたのに、わき見運転で的確なハンドル操作を怠ったとして「過失は極めて重大で厳しく非難されるべきだ」と述べた。