歌手の和田アキ子(75)が、24日放送のTBS「アッコにおまかせ!」(日曜前11・45)に出演し、自身の詐欺電話被害体験を語り、その機転の利いた撃退法が大きな話題となりました。巧妙化する特殊詐欺の手口が社会問題となる中、今回の和田の告白は、私たち一人ひとりが不審電話に対してどのように対処すべきか、重要な示唆を与えています。番組では、カンボジアを拠点とした特殊詐欺事件で日本人男女29人が逮捕されたニュースも取り上げられ、国際的な詐欺被害の広がりにも警鐘が鳴らされました。
和田アキ子、不審な自宅電話に遭遇
和田アキ子は、普段から知人以外の電話には留守番電話を活用し、直接対応しないように心がけていると言います。しかし先日、自宅の固定電話に身に覚えのない電話番号から着信があり、マネージャーしか知らないはずの番号であることに違和感を覚えたと明かしました。通常、マネージャーであれば数回コールして切った後、携帯電話にかけ直すため、10回も鳴り続ける不審な状況に、家族の安否を案じる和田は電話に出てしまったのです。
「アッコにおまかせ!」で詐欺電話の被害体験を明かす和田アキ子。不審電話への警鐘を鳴らす。
「どこへかけてんだ!」一喝で詐欺電話を撃退
電話に出ると、案の定「あなたのカードが…」と、典型的なカード詐欺を思わせる言葉が聞こえてきたと和田は回顧します。この瞬間、和田アキ子は即座に「どこへかけてんだ、上のもん呼べ!警察に友達いるぞ!」と一喝。その迫力にたじろいだのか、電話はすぐに切れてしまったとのことです。彼女の毅然とした対応が、詐欺師を退ける結果となりました。この体験は、冷静かつ断固とした態度で臨むことの重要性を示しています。
巧妙化する国際特殊詐欺とその手口
番組で取り上げられた、カンボジアの特殊詐欺拠点とみられる施設で日本人らが拘束された事件は、国際的な犯罪組織による特殊詐欺が深刻化している現実を浮き彫りにしました。愛知県警が20日に10~50代の日本人男女29人を詐欺未遂容疑で逮捕したことは、ターゲットが幅広い年齢層に及び、手口が多様化していることを示唆しています。こうした国際的な犯罪は、個人情報保護の意識向上や、政府・警察による厳重な詐欺対策の必要性を強く訴えかけています。
専門家と和田アキ子からの警鐘:不審電話への対処法
タレントの勝俣州和は、和田の体験を聞いて「本当は(不審な電話には)出ない方がいいですね」と改めて強調しました。和田自身も、当初は家族を心配して電話に出てしまいましたが、「出ないことです、まず」と自身の反省と教訓を語り、視聴者へ注意喚起を促しました。留守番電話の活用や、少しでも怪しいと感じたらすぐに電話を切る、あるいは警察や消費生活センターに相談するといった初期対応が、詐欺被害を防ぐ上で極めて重要です。今回の和田アキ子の体験は、私たち自身の詐欺対策を見直す良い機会となるでしょう。