元木大介が明かすプロ野球乱闘の「伏線」:堀内・金森騒動と松井秀喜の秘話

元プロ野球選手、元木大介さんが25日放送の日本テレビ系「しゃべくり007」に出演。タレント・長嶋一茂さんら「一茂軍団」の一員として、昭和・平成のプロ野球を彩った数々の乱闘騒動を振り返りました。特に、1993年の巨人対ヤクルト戦で起きた堀内恒夫投手コーチと金森栄治選手の激しい乱闘の「伏線」や、野球界のスターである松井秀喜選手との知られざる関係性が明かされ、当時のプロ野球界の人間模様と舞台裏が注目を集めています。

元木大介さんが日本テレビ系「しゃべくり007」出演時の様子元木大介さんが日本テレビ系「しゃべくり007」出演時の様子

堀内・金森大乱闘:知られざる「伏線」と激化の経緯

元木さんは、プロ野球の乱闘には必ず「伏線がある」と強調。1993年9月19日の巨人―ヤクルト戦で勃発した堀内コーチと金森選手の乱闘も例外ではなかったと語りました。なんと、両者は試合前日に駐車場のトラブルで口論していたという事実を暴露。金森選手が試合での死球を予期し、堀内コーチも「絶対行く」と発言していたと推測しました。この緊張状態の中、巨人の橋本清投手(金森選手のPL学園の先輩)が、金森選手の背後へ投球したことが最終的な引き金に。金森選手が一旦ベンチを見ながらマウンドに向かうも、堀内コーチが出てきた瞬間に怒りが爆発し、大乱闘へと発展した状況を、当時遊撃手としてグラウンドにいた自身の視点で詳細に振り返りました。

長嶋一茂が目撃した「かわいいパンチ」と松井秀喜の“大物ぶり”

この大乱闘を当時三塁手として見ていた長嶋一茂さんは、当時の映像には映っていない舞台裏として、堀内コーチが金森選手に約10発のパンチを繰り出すも「かわいいパンチだった」と、その緊迫した状況をユーモラスに回顧しました。さらに、乱闘中に中堅を守っていた松井秀喜選手が、マウンド付近に散乱していた堀内コーチの壊れたメガネを拾い、それをなぜか元木さんに渡すシーンが放送されました。この不可解な行動について一茂さんは、松井選手がルーキー時代に元木さんを運転手のように扱っていた「力関係」が背景にあったと独自に分析。元木さんも「あいつ、後ろ(の座席)に乗るんですよ」と、当時からすでに松井さんの「大物ぶり」が顕著であったことを証言し、当時のチーム内の独特な人間関係の一端を垣間見せました。

これらの元プロ野球選手たちによる貴重な証言は、単なる試合中の出来事として語られがちな乱闘騒動の裏に隠された深い人間ドラマや、選手個々のパーソナリティを浮き彫りにしました。昭和・平成のプロ野球を彩ったスターたちの知られざるエピソードは、現代の野球ファンにとっても歴史的価値のある貴重な情報として、長く語り継がれることでしょう。

参考資料

  • 日本テレビ系「しゃべくり007」
  • Yahoo!ニュース(報知新聞社)