元ファッションモデル林マヤさんが、過去の「極端ダイエット」の壮絶な経験を語りました。当時のモデル業界の厳しい美的基準、身長コンプレックス、そして自己欺瞞の葛藤を深掘りします。彼女が健康を犠牲にしてまで追い求めた「偽りの美」は、現代社会にも通じるボディイメージ問題への重要な問いかけとなるでしょう。
モデル業界の過酷な現実：身長コンプレックスと生き残り戦略
1980年代、国際的に活躍した林マヤさんは、身長171センチながら「小ぶり」というコンプレックスを抱えました。海外モデルが180センチ前後の中、オーディションでは176センチ以下は不採用。モデルとして生き残るため、彼女は少しでも背を高く見せようと、極端なダイエットに踏み切ったのです。洋服から見える手や脚を細く見せることが、背を高く見せる唯一の方法だと信じていました。
衝撃の「1日1品目ダイエット」：40kgまで激やせ
マヤさんが実践したのは、「1日1品目」を3食、1週間食べ続ける驚くべきダイエット法です。パイナップル、こんにゃく、アイスクリームなど品目を週ごとに変える極端な食生活。その結果、体重は一時40キログラム近くまで減少し、著しく痩せ細ったと告白。これは、健康を犠牲に理想を追い求める過酷なモデル業界の現実を物語ります。
モデル時代、過酷なダイエットで極端に痩せていた林マヤさんの姿。当時の体型の厳しさを物語る。
偽りの「パーフェクトボディ」構築：業界のプレッシャーが生んだ自己欺瞞
理想としたのは、海外モデルのような「細身でグラマラスな」体型でした。この過酷な基準に応えるため、林マヤさんは「偽りの身体」を構築したと告白。胸に3個ずつのパッド、ヒップパッドを着用し、さらにベージュの腹巻きで腰から胸を覆うことで、手足は細いがグラマラスに見える「なんちゃってパーフェクトボディ」を完成させました。モデル業界の美的要求が個人の自己欺瞞に繋がる現実を浮き彫りにします。
林マヤさんの告白は、モデル業界の非現実的な美的基準と、それが招く極端な行動の現実を浮き彫りにします。健康を犠牲にして追求した「偽りの美」は、現代社会のボディイメージ問題に対する重要な問いかけとなるでしょう。
