佳子さまは、去る8月10日から11日にかけ、紀子さまとご一緒に戦後80年という節目の年に合わせ、私的に広島県を訪問されました。成年皇族として初めてとなるこの地へのご訪問は、多くの人々の注目を集めました。その中で、佳子さまが身につけられていたあるアイテムが、地域への深い配慮と平和への思いを象徴しているとして話題を呼んでいます。
ブラジルご訪問を終え成田空港に到着された佳子さまの姿。広島訪問での地域支援の姿勢が注目されている。
成年皇族として初の広島ご訪問、平和を願う活動
佳子さまは11日、「原爆死没者慰霊碑」にて厳かに供花された後、被爆者の方々が生活されている養護ホーム「舟入むつみ園」を訪問されました。入居者の方々とのご懇談の場では、野球の話題が上り、佳子さまが「私は大谷選手と同い年なんです。大活躍ですね」と親しみを込めてお話しされたエピソードも伝えられています。この訪問では、紀子さまとお揃いのシンプルなライトブルーのシャツをお召しになり、その耳元には、シャツの色に合わせた青いイヤリングが光っていました。
佳子さまの「地域応援」スタイル:伝統工芸イヤリングの選択
この青いイヤリングは、広島の伝統工芸品ではないかと推測され、大きな反響を呼んでいます。佳子さまは2022年から「日本工芸会」の総裁を務められており、近年、ご訪問先の工芸品を積極的に身につけることで、地域の職人たちへの応援の意を示されています。例えば、昨年10月の佐賀ご訪問では有田焼や肥前びーどろ、今年4月の能登ご訪問では輪島塗、5月の岐阜ご訪問では美濃焼のイヤリングをお召しになり、いずれも「佳子さま効果」として品切れが相次ぐほどの人気を博しました。
「EARTH Hiroshima」のトーホービーズ:平和と希望の象徴
今回の広島ご訪問で佳子さまが身につけられていたイヤリングは、広島発のブランド「EARTH Hiroshima」の製品である可能性が高いと報じられています。「EARTH Hiroshima」は、平和への願いを込めたグッズを販売するブランドであり、その売上の一部は広島市原爆ドーム保存事業基金などへ寄付されています。このイヤリングは、広島の名産であるトーホービーズを用いて作られており、価格は3080円とされています。トーホービーズは、原爆の被害を受けた広島で「女性がキラキラ輝けるように」という願いを込めて戦後間もなく作られ始めた、歴史あるグラスビーズです。海外のオートクチュールにも使われるほどの高い品質を誇りながらも、広島県内でもその知名度は十分ではありませんでした。
「佳子さま効果」がもたらす反響と地域活性化
「EARTH Hiroshima」の公式X(旧Twitter)では、「佳子さまが身に着けられているイヤリング…これって #EARTHビーズイヤリング では!?もしそうだったら、嬉しいです」と喜びの投稿があり、「今までにない、注文数でしたので驚いています」「広島のモノづくりをさりげない形で伝えてくださる皇族の方々には感謝の気持ちでいっぱいです」と続けています。同ブランドの担当者も、ニュース映像を見て似ていると感じた翌日から、ネット通販ページへのアクセス数と購入数が激増したことを明かしました。この機会に、トーホーグラスビーズの美しさと技術の高さをより多くの人々に知ってもらいたいと期待が寄せられています。
佳子さまが「EARTH Hiroshima」のイヤリングを選ばれたことは、広島ご訪問に際し、現地の名産品を通じて地域に寄り添う温かい心遣いの表れと言えるでしょう。広島の女性が輝けるようにという願いを込めて生み出されたトーホービーズは、佳子さまの行動によって、平和と希望の象徴として、さらにその輝きを増しています。
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