農林水産大臣の小泉進次郎氏(44)が、デジタル庁顧問の遠藤紘一氏(81)の退官挨拶に際してX(旧Twitter)に投稿したツーショット写真が、その構図を巡り「無礼ではないか」と物議を醸しています。この投稿は、目上の人物に対する敬意やマナーについて、SNS上で活発な議論を呼び起こしています。
8月27日、小泉大臣は自身のXアカウントに「デジタル庁の遠藤顧問が退官のご挨拶に来てくださいました。お世話になり、ありがとうございました!」とのコメントと共に、大臣室で撮影された遠藤氏とのツーショット写真を公開しました。写真では、小泉氏がカメラ目線で笑顔を見せる一方、遠藤氏は立っており、小泉氏の前に「農林水産大臣 小泉進次郎」と書かれたネームプレートが置かれているのが確認できます。
写真の構図が示す「敬意の欠如」
このツーショット写真が公開されると、その構図に多くのXユーザーから疑問の声が上がりました。年長者である遠藤氏が立ったまま、小泉大臣が椅子に座っている点、そしてネームプレートが小泉大臣を主役のように見せている点が特に指摘されました。本来であれば、退官する遠藤顧問が中心となるべき場面であるにもかかわらず、小泉大臣が目立つような配置になっているとの批判が相次ぎました。
小泉進次郎農林水産大臣がデジタル庁の遠藤紘一顧問と大臣室で撮影したツーショット写真。小泉氏が座り遠藤氏が立つ構図が物議を醸した。
平井元デジタル大臣との比較でマナーの違いが浮き彫りに
今回の小泉大臣の投稿と対照的なのが、前日に元デジタル大臣の平井卓也氏(67)が遠藤氏とのツーショットを公開した際の対応です。平井氏は遠藤氏と肩を並べて立ち、共にカメラに収まっていました。この比較により、目上の人に対するマナーや配慮の違いが浮き彫りとなり、小泉大臣の写真に対する批判がさらに強まる結果となりました。全国紙記者も「マナーの違いが浮き彫りになった形で、小泉氏のツーショットに対して、《遠藤さんを尊重しているようには見えない》とSNSで厳しい声があがっています」と報じています。
SNSで噴出する批判の声
小泉大臣のツーショット写真に対して、Xユーザーからは以下のような厳しい意見が多数寄せられています。
- 「本当にデジタル庁を退官する顧問へのお礼を表したいのなら、この構図はおかしい」
- 「ありがとうござました、という態度には見えませんが…」
- 「年長者への敬意など微塵もない」
- 「無礼に見えますなぁ」
これらの声は、公職にある人物の振る舞い、特に目上の人物への敬意の示し方について、社会が持つ期待と現実との乖離を浮き彫りにしています。
今回の小泉進次郎農林水産大臣のツーショット写真は、デジタル庁顧問の退官という本来ならば感謝と労いを伝えるべき場面で、写真の構図が原因で「無礼」「マナー違反」との批判を招く結果となりました。この一件は、公人としての振る舞いや、目上の人物に対する敬意の示し方について、改めて社会的な関心と議論を呼び起こすものとなっています。