STARTO ENTERTAINMENTは28日、人気グループHey! Say! JUMPのメンバーである中島裕翔さん(32)が、同日をもってグループを卒業することを発表しました。今後は同事務所に在籍しながら、俳優活動に軸足を置いていくとのことです。この突然の発表は、ファンや関係者の間で大きな注目を集めています。
中島裕翔からの感謝のメッセージと決意
中島裕翔さんは自身のコメントを通じて、ファンとメンバーへの深い感謝の気持ちを綴りました。彼は、「この度、私、中島裕翔は本日をもちましてHey! Say! JUMPを卒業させていただくこととなりました。突然のご報告となり大変申し訳ございません」と、急な報告を謝罪しました。
デビューから18年、そしてJr.時代を含めるとさらに長い道のりを共に歩んできたメンバー、そしてどんな時も支え、応援してくれたファンの存在が、数多くの「見たことのない景色」を共にできた原動力であったと述べています。その経験の一つ一つがかけがえのないものであり、決して一人では成し遂げられなかったと強調しました。
今後の活動については、「1人の人間として私には何ができるのか、自分とは何なのかと考えた時に、自分にはお芝居に対する強い思いがありました」と、自身の内面と向き合った結果を明かしました。この思いが確固たるものとなり、「今後は自分の足で立って俳優を主軸に活動したい」という強い決断に至ったと説明しています。中島さんの俳優業への情熱と自立への強い意志が伺えます。
Hey! Say! JUMPを卒業し俳優業に専念すると発表した中島裕翔氏(2023年12月撮影)
STARTO ENTERTAINMENTの公式発表と今後の活動
STARTO ENTERTAINMENTの発表によると、Hey! Say! JUMPが今年11月にデビュー18周年を迎えるにあたり、20周年に向けた活動について協議を重ねる中で、中島さんから「自立して個人での活動をしていきたい」という申し出があったとのことです。
事務所側は、「その思いを、全員が尊重するという結論に至りましたので、弊社としましても、その意向を尊重することといたしました」と、メンバー全員と事務所が中島さんの決断を支持していることを表明しました。具体的な話し合いは8月に入ってから開始され、今回の結論に至ったとされています。
また、中島裕翔さんは今年10月には個人のファンクラブを開設する予定があることも明らかになりました。これにより、俳優としての中島さんの活動を、ファンはこれまでとは異なる形で応援できることになります。グループは今月31日に出演予定のライブイベント「a-nation」には、新体制で臨むこととなります。
Hey! Say! JUMPの歴史とメンバーの移籍
Hey! Say! JUMPは、2007年11月にCDデビューを果たした8人組グループです。彼らは、デビュー以来数々のヒット曲をリリースし、多くのファンを魅了してきました。
しかし、過去にはメンバーの脱退も経験しています。2011年には森本龍太郎さんが、そして2021年には岡本圭人さんがグループを脱退し、それぞれ新たな道を歩んでいます。中島裕翔さんの卒業は、Hey! Say! JUMPにとって3人目のメンバーがグループを離れることとなり、グループ体制に再び変化が生じることになります。
中島裕翔 俳優としての歩みとプロフィール
中島裕翔さんは1993年8月10日、東京都生まれ。2004年にジャニーズ事務所に入所し、2007年にHey! Say! JUMPのメンバーとしてデビューしました。グループ活動と並行して、俳優としても着実にキャリアを築いてきました。
2014年にはドラマ「水球ヤンキース」で連続ドラマ初主演を果たし、俳優としての存在感を示します。その後も2016年には映画「ピンクとグレー」で映画初主演、2019年には舞台「WILD」で舞台初主演を務めるなど、活躍の場を広げてきました。また、ファッション誌のレギュラーモデルを長年務め、「ベストジーニスト」の殿堂入りも果たすなど、多岐にわたる才能を発揮しています。直近では、2023年の映画「#マンホール」で主演を務め、ベルリン国際映画祭を経験するなど、国際的な舞台にもその名を刻んでいます。
結び
中島裕翔さんのHey! Say! JUMP卒業と俳優業専念という決断は、彼自身の強い意志と、メンバーおよび事務所の理解と尊重によって実現しました。これまでの18年間、グループの一員として多くのファンに感動を与えてきた中島さんが、今後俳優としてどのような新しい魅力を開花させるのか、その動向に期待が寄せられます。彼の新たな挑戦が、さらなる飛躍へと繋がることを多くの人々が願っています。