俳優で司会者の谷原章介氏(53)が、自身がMCを務めるフジテレビ系の朝の情報番組『サン!シャイン』内で過去の発言を訂正し、兵庫県知事の斎藤元彦氏(48)ら関係者に謝罪したことが波紋を呼んでいます。この訂正は発言から時間が経過しており、また谷原氏本人ではなく佐々木恭子アナウンサー(52)が謝罪したこともあり、視聴者や関係者から厳しい声が上がっています。
問題の発端と遅延した謝罪
問題の発言は、11月10日の放送で、NHKから国民を守る党の党首である立花孝志容疑者(58)の逮捕を扱った際に起こりました。佐々木アナウンサーの説明によると、谷原キャスターは「竹内さんが、立花さんが言うように黒幕だったのか警察が判断することだと思う」と発言するべきところを、誤って「斎藤さんが立花さんが言うように黒幕だったのか警察が判断することだと思う」と述べてしまったとのことです。
この誤発言は、斎藤知事の疑惑告発文書問題を追及し、今年1月に逝去した元県議の竹内英明氏(享年50)の名誉を傷つけたとして立花氏が逮捕された事件に関するものでした。番組冒頭で佐々木アナが「まずは訂正です」と切り出し、斎藤知事や関係者、視聴者へのお詫びを述べ、谷原氏も「申し訳ありませんでした」と頭を下げました。しかし、この訂正が発言からかなりの時間が経って行われたこと、そして谷原氏本人ではなく佐々木アナが説明と謝罪を行ったことに対し、疑問の声が上がっています。
谷原章介氏が情報番組に出演する様子
視聴者からの厳しい意見とフジテレビ内の懸念
谷原氏の今回の対応に対して、SNS上では多くの批判的な意見が寄せられています。「なんでこんなに遅いんだろ?」「これって、谷原章介の失言でしょ…なんで佐々木恭子さんが謝るの!?」「谷原章介さんは良い役者さんで好感度も高かったと思う。そろそろ役者に戻られた方が良いと思う」といったコメントが見受けられ、谷原氏の好感度にも影響を与えかねない状況です。
スポーツ紙記者によると、視聴者に誤解を与えるような「言い間違い」であり、本来であればその場、あるいは当日に訂正すべきだったと指摘されています。制作会社関係者も、『めざまし8』からリニューアルして今年3月31日にスタートした『サン!シャイン』に対し、フジテレビ局内からも厳しい目が向けられていると語っています。
今回の谷原氏の発言は、故人が関わるデリケートな事案であり、ニュースを扱う上で「言い間違い」は絶対に許されないとされています。さらに、当日に訂正ができなかった点も問題視されており、MCやコメンテーターの討論を交えた情報番組であるものの、日々のニュースを扱うという点で同番組の「危うさ」が指摘されています。以前にも佐々木アナのコメントが炎上を招いた事例があるため、番組全体に対する懸念が深まっている状況です。
まとめ
谷原章介氏による『サン!シャイン』での誤発言とその後の対応は、公共の電波を扱う情報番組としての責任の重さを改めて浮き彫りにしました。情報の正確性と迅速な訂正の重要性、そして司会者自身の説明責任が問われる形となり、フジテレビ内でも番組のあり方について再考を促す動きがあるようです。今後、番組がどのように信頼回復に努め、ニュース報道における厳格な姿勢を維持していくかが注目されます。





