北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの両親、滋さんと早紀江さんの半生を描いたドラマを企画したフジテレビの佐竹正任さんが13日、大阪府東大阪市の市文化創造館で講演し、「北朝鮮に拉致された被害者全員の一刻も早い帰国を」と訴えた。
ドラマは今年3月、フジテレビで「前略 めぐみちゃんへ~横田夫妻、最後の戦い~」と題して放映され、注目を集めた。
佐竹さんは、娘と42年間会えていない横田夫妻について「一目会う、という思いがご夫妻の心を支えてきた」と説明。ドラマを世界各国・地域で放映できないか検討する意向を示した。
講演は東大阪市などが主催し、政府の北朝鮮人権侵害問題啓発週間(10~16日)に合わせた。このドラマも特別上映され、市民ら218人が入場した。
野田義和市長は「半世紀近い昔の出来事と思ってはいけない。拉致被害者を帰すよう、強い意志を(北朝鮮に)伝えなければならない」と呼びかけた。