仕事の疲れから解放され、帰宅後に何もできないと感じる人は少なくありません。しかし、その一方で、時間、体力、そしてお金を巧みにやりくりしながら、情熱を傾ける「すごい趣味」を持つビジネスパーパーソンも存在します。彼らはなぜその趣味に没頭し、多忙な日々の中でもそれを継続できるのでしょうか。本稿では、そんなユニークな趣味を持つ一人、名古屋市在住の会社員うつみしゅんさん(36歳)の、退役した消防車から高級車まで多岐にわたる乗り物への深い愛情と、それが彼の人生にもたらした影響を深掘りします。特に、官公庁オークションでの予期せぬ消防車落札から、数々のメルセデス・ベンツを乗り継ぎ、さらにはあの北野武(ビートたけし)さんが所有していた特別な一台を手に入れた彼の経験は、多くの読者にとって驚きと発見に満ちていることでしょう。
官公庁オークションでまさかの落札:会社員うつみさんのユニークな趣味
ある深夜1時、ネットサーフィンをしていたうつみしゅんさんは、偶然目にしたバナー広告に釘付けになりました。それは、国や市町村の公有財産などを競売にかける「官公庁オークション」に、なんと「消防車」が出品されているというものだったのです。「すごいな。消防車って買えるんだ」と驚きつつも、オークションは入札形式で、金額を入札できるのは一度きりという条件でした。彼は「どうせ落札できないだろう」という軽い気持ちで、軽自動車が買える程度の金額をふざけて入力してみたといいます。
ところが、数日後、彼の元には落札通知が届きます。「うわ、やっちまった。妻に何て言おう……」と、その時の心境を振り返ります。2022年7月、こうしてうつみさんは、思わぬ形で一台の退役消防車の個人所有者となりました。この予期せぬ出来事は、彼の「乗り物愛」の新たな章の始まりを告げるものでした。
退役した消防車を個人所有するうつみさんと仲間たち
28台の車を乗り継いだ「乗り物愛」:メルセデス・ベンツへの深い思い
うつみさんの乗り物への関心は、幼少期から始まりました。車や自転車、鉄道といったあらゆる乗り物に夢中だった彼は、19歳で自動車免許を取得すると、本格的に車の世界へと足を踏み入れます。これまでに乗り継いだ車の数は実に28台。そのうち19台がメルセデス・ベンツというから驚きです。現在も5台の車を所有しており、かつて北野武さんが所有していたという特別な一台、メルセデス・ベンツSLS AMGも、縁あって彼のコレクションに加わっています。
なぜ彼はそこまでメルセデス・ベンツに惹かれるのでしょうか。そのルーツは、彼が2、3歳の頃に伯父が乗っていたベンツに触れた経験にあります。しかし、決定的にその魅力に引き込まれたのは、後にAMG Cクラスを購入してからだと言います。「乗り心地が良くて速いし、高速道路で横入りもされないし、あおられない。この車に乗り続けられるように仕事を頑張ろうと思ったことが、当時の勤め先を辞めて転職するきっかけになりました。働くモチベーションを上げてくれた車なんです」と語るうつみさん。彼にとって車は単なる移動手段ではなく、人生の目標であり、仕事への原動力そのものでした。消防車の予期せぬ落札も、彼の尽きない乗り物への情熱が生み出した、まさに「すごい趣味」の一端と言えるでしょう。
まとめ:趣味がもたらす豊かな人生と仕事への活力
うつみしゅんさんの物語は、退役した消防車の個人所有という珍しい出来事から始まり、北野武さん所有のメルセデス・ベンツSLS AMGを手に入れるという華やかな経歴へと繋がります。彼の人生は、車という「乗り物趣味」によって色鮮やかに彩られており、それは単なる個人的な楽しみを超えて、仕事へのモチベーション向上や人生の選択にまで大きな影響を与えています。
多忙な現代社会において、趣味に没頭することは時間、体力、そして経済的な制約とのバランスが求められます。しかし、うつみさんのように情熱を注げる対象を見つけ、それを追求する姿勢は、日々の生活にハリと活力を与え、自己成長の糧にもなり得ることを示唆しています。彼のユニークな乗り物コレクションとその背景にある哲学は、私たちに「趣味とは何か」「いかにして人生を豊かにするか」という問いを投げかけているのかもしれません。
参考文献
- Yahoo!ニュース / 東洋経済オンライン (記事名: 「深夜1時に消防車を落札」会社員の「すごい趣味」北野武の愛車も手に)