キーウ大規模攻撃:ロシアが民間人標的、子ども含む14人死亡

ウクライナの首都キーウが、ロシアによる「大規模攻撃」に見舞われました。夜通しでドローン(無人機)とミサイルが使われたこの攻撃により、子ども3人を含む少なくとも14人の命が奪われたと、複数の当局者が明らかにしています。この悲劇は、国際社会に大きな衝撃を与え、ウクライナの厳しい状況を改めて浮き彫りにしました。

犠牲者と攻撃の詳細

キーウの軍政責任者ティムール・トカチェンコ氏は28日、犠牲者の中に2歳、17歳、14歳の子ども3人が含まれていることを確認し、攻撃の非道さを強調しました。ウクライナ空軍の発表によると、ロシア側は一晩で合計629発もの空爆兵器を発射。その内訳はドローン598機、ミサイル31発に上り、その規模の大きさがうかがえます。

ウクライナと国際社会の反応

ウクライナのゼレンスキー大統領は、X(旧ツイッター)への投稿で、今回の攻撃を「恐ろしく意図的な民間人殺害」と強く非難しました。現場では約500人の救助隊員と1000人の警察官が、数多くの地点で被害対応に当たっています。被害を受けた場所には、ウクライナに駐在する欧州連合(EU)代表部の建物も含まれており、欧州理事会のアントニオ・コスタ議長はこれを認め、「EUは脅迫されることはない」と毅然とした態度を示しました。

ウクライナのシビハ外相もまた、Xに声明を投稿し、ロシアが外交官を標的としたことは「ウィーン条約に直接違反する」行為であると厳しく指摘。国際社会に対し「世界的な糾弾」を求めました。クリメンコ内相によると、28日の救助活動には、登山の専門家、訓練犬を連れた警官、心理学者、消防救助機材に加え、救助隊の迅速な活動を支援するため、ロボット機器も投入されました。

キーウ大規模攻撃後の現場で、瓦礫の中から生存者を捜索する救助隊員キーウ大規模攻撃後の現場で、瓦礫の中から生存者を捜索する救助隊員

攻撃の背景

今回のウクライナ首都への大規模な攻撃は、米国のトランプ前大統領がロシアのプーチン大統領と直接会談し、戦争の終結と安全確保を目指す意向を示してから、わずか2週間ほど後に発生しました。このタイミングでの攻撃は、国際的な和平への努力に対するロシアの姿勢に疑問を投げかけるものとなっています。

結び

キーウを襲った大規模な攻撃は、子どもを含む多数の民間人の命を奪い、ウクライナ全土に深い悲しみと怒りをもたらしました。国際社会は一貫してこの侵攻を非難しており、特に外交施設の標的化は国際法違反として重大視されています。このような状況下で、紛争の早期終結と民間人の保護に向けた国際的な連携と努力が喫緊の課題となっています。


参考文献: