ウクライナの首都キーウは28日、ロシア軍による大規模な攻撃にさらされ、子どもを含む23人が死亡、行方不明者と負傷者の合計は60人以上に上るという深刻な被害が確認されました。今月15日の米ロ首脳会談で和平交渉が議題に上った後もロシア軍が攻撃を継続していることに対し、ウクライナおよび欧州諸国は非難の声を強めています。
キーウへの大規模攻撃と深刻な被害
ウクライナ空軍が発表したところによると、ロシア軍は27日夜から28日朝にかけて、約600機の無人機、2発の極超音速ミサイル「キンジャル」、9発の弾道ミサイル「イスカンデル」などを投入し、ウクライナ各地を標的としました。特にキーウでは、欧州連合(EU)や英国の施設も攻撃を受け、被害に見舞われました。ウォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領は28日のビデオ演説で、「ロシアは平和を求める世界中の人々を攻撃している」と述べ、激しく非難しました。
ロシアの攻撃によりキーウで損傷した英国の施設(28日、AP通信)
今回のキーウにおけるミサイル攻撃と無人機による大規模な空爆は、住宅地にも甚大な被害をもたらし、多くの市民が犠牲となりました。国際社会からは、この無差別な攻撃に対して強い懸念が表明されています。
ロシアのミサイル攻撃により甚大な被害を受けたキーウの集合住宅(29日、ロイター通信)
ロシアの主張と米国の懸念
一方、タス通信によると、ロシア大統領府報道官は28日、「ウクライナによるロシア国内のインフラ(社会基盤)への攻撃が続いている」と主張しており、今回のキーウへの攻撃は、ウクライナによるロシア国内エネルギー施設への無人機攻撃に対する報復である可能性も指摘されています。
これに対し、米国のキャロライン・レビット大統領報道官は28日の記者会見で、トランプ大統領が今回のロシアの攻撃に対し不満を抱いていることを明らかにしました。また、ウクライナ軍もロシアに対する攻撃を強化している現状に触れ、「ロシアとウクライナはおそらく自分たちで戦争を終わらせる用意ができていない。両国の指導者は戦争終結を望まなければならない」と述べ、両国に停戦への意欲を促す苦言を呈しました。
まとめ
キーウへの大規模攻撃は、ウクライナ紛争の激化を示す新たな兆候であり、国際社会からの批判を一層強める結果となりました。多大な人命が失われ、民間施設や国際機関の施設が被害を受ける中で、ロシアとウクライナ双方に対する和平への圧力が、米国をはじめとする国際社会から高まっています。
参照元
https://news.yahoo.co.jp/articles/59aa74f5a51f403e4fdbee75e0f9d7595d498a0d