2025年8月30日から31日にかけて放送された国民的チャリティー番組『24時間テレビ48-愛は地球を救う-』(日本テレビ系)は、今年も数々の感動的なシーンを生み出しました。しかし、総合司会を務めたお笑いコンビ・くりぃむしちゅーの上田晋也さん(55)のある“一言”が、インターネット上で大きな物議を醸し、視聴者からの厳しい声が上がっています。特に、歌手の氷川きよしさん(47)に向けられたその発言は、「失礼だ」との批判が殺到する事態となりました。
くりぃむしちゅー上田晋也、24時間テレビ総合司会での問題発言
氷川きよしへの「リハだから」発言、何が起きたのか
今年の『24時間テレビ』で恒例のチャリティーマラソンを担当したのは、SUPER EIGHTの横山裕さん(44)でした。マラソン出発前、横山さんが「頑張ります、俺やります!」と力強く宣言すると、ゴールの両国国技館に集まった出演者や観客から盛大なエールが送られました。カウントダウンがゼロを告げ、横山さんが走り出した直後のことでした。
上田さんは、「走り出した横山くんを国技館から歌で応援しましょう」と呼びかけ、国民的歌手である氷川きよしさんが代表曲『限界突破×サバイバー』を熱唱。氷川さんは、曲の間奏中に「横山さん、頑張ってー!」と全身でエールを送り、その情熱的な歌声は会場全体を包み込みました。歌唱後には、大きな拍手と歓声が沸き起こり、感動的な雰囲気に包まれました。
しかし、その直後、上田さんは氷川さんに向かってこう告げたのです。「氷川さん、今のリハだから」。この突然の“ジョーク”に、氷川さんは思わずキョトンとした表情を浮かべました。共演の水卜麻美アナウンサー(38)が慌てて「嘘ですよ!嘘ですからね。本番です」と訂正を入れましたが、上田さんは氷川さんの方を指さして大笑い。水卜アナは「上田さん、変なこと言わないでくださいよ」と苦言を呈する場面も見られました。
24時間テレビで熱唱する氷川きよし、上田晋也の発言に困惑
ネット上での批判の声が殺到
横山さんのために、歌を通じて真剣にエールを送った氷川さんに対し、上田さんが放った“ジョーク”は、結果的に感動的な雰囲気に水を差す形となってしまいました。この出来事は、放送直後からX(旧Twitter)で大きな反響を呼び、上田さんの発言に対する厳しい批判の声が相次ぎました。
視聴者からは、「ちょっと24時間テレビ見てたけど、MCの上田さんふざけすぎててイラッとしてきた。一所懸命歌でエール送った氷川さんに『今のリハーサルでーす』とかつまんな過ぎる冗談言うの意味がわからないし、失礼過ぎでは?」「上田空気読めてない?氷川きよしが歌いきったとこで『これがリハーサルでーす』誰も笑ってなくない?アーティストへのリスペクトなくない?」「え?上田は氷川きよし様にリハーサルですとかなに言ってんの?真剣に応援しながら歌ってる人に何言ってんの?」「今の上田さんの発言は氷川きよしに失礼だよ」といった意見が投稿され、上田さんのMCとしての立ち振る舞いに疑問を呈する声が多数見られました。
チャリティー番組における“不適切”ジョークの波紋
テレビ誌ライターは、この件について次のように分析しています。「上田さんは、番組が始まったばかりで場を盛り上げようとして言ったのかもしれませんが、結果的に変な空気になっていました。『24時間テレビ』はチャリティー番組という性質上、基本的には真面目な姿勢が求められる番組です。そのため、変にバラエティ番組のようなおふざけを入れると、『不適切』だと感じてしまう視聴者もいるのでしょう」。
チャリティー番組の根幹にあるのは、社会貢献への真摯な思いと、視聴者からの共感と信頼です。その場の雰囲気を和ませようとしたジョークが、かえって番組の趣旨や出演者の真剣な取り組みへの敬意を欠くものと受け取られかねないという点は、MCを務める上で常に留意すべき課題と言えるでしょう。今回の件は、公共性の高いチャリティー番組において、どのような言葉選びや態度が求められるのか、改めて問い直すきっかけとなりました。