アメリカで連続「尻嗅ぎ犯」が再逮捕:過去の性犯罪歴とTikTokで拡散された驚愕の犯行手口

米カリフォルニア州バーバンクで、公共の場で女性のお尻のにおいを嗅ぐ行為を繰り返してきたとして、「連続尻嗅ぎ犯(butt sniffer)」として知られるカリーセ・キャロン・クラウダー容疑者(38)が再び逮捕されました。過去に性犯罪歴があり、性犯罪者リストにも登録されている同容疑者の執拗なまでの再犯行為は、地域社会に大きな動揺を与えています。

再び公共の場で女性を標的、わずか11日での再犯

バーバンク警察は8月20日、見知らぬ女性の背後からお尻のにおいを嗅いだとして、カリーセ・キャロン・クラウダー容疑者を逮捕しました。特筆すべきは、同容疑者が今年7月にも同様の行為で逮捕され、8月9日に身柄を解放されたばかりだったことです。わずか11日後に再び同様の犯行に及んだことは、その危険性と再犯性の高さを浮き彫りにしています。クラウダー容疑者は、過去の性犯罪歴から住所などが公開される性犯罪者リストに登録されており、その悪名はすでに広く知れ渡っています。

ショッピングセンターでの監視カメラが捉えた7月の犯行詳細

大手紙国際部記者によると、7月の事件はバーバンクのショッピングセンターで発生しました。ショッピングセンターの監視カメラが捉えた映像には、女性用下着売り場で買い物をしていた女性客の後をクラウダー容疑者がつけ、女性の背後でしゃがみ込み、お尻のにおいを嗅ぐ様子が記録されていました。その行為は、まるで女性の臀部に顔を埋めるかのようであったと報じられています。

警察はすぐにクラウダー容疑者の行方を捜索し、ショッピングセンター近くのウォルマートで同容疑者を取り押さえました。驚くべきことに、ウォルマートでも同様の「尻嗅ぎ」行為を行っていた疑いがあるとのことです。同容疑者は犯罪を目的とした徘徊の罪で起訴され、10万ドルの保釈金が設定されましたが、この短期間での再犯は、保釈中の行動監視の難しさを示唆しています。

米カリフォルニア州で連続「尻嗅ぎ犯」カリーセ・キャロン・クラウダー容疑者が公共の場で女性の臀部を嗅いだとして再逮捕された際の様子。過去にも同様の犯行で逮捕歴があり、性犯罪者リストにも登録されている。米カリフォルニア州で連続「尻嗅ぎ犯」カリーセ・キャロン・クラウダー容疑者が公共の場で女性の臀部を嗅いだとして再逮捕された際の様子。過去にも同様の犯行で逮捕歴があり、性犯罪者リストにも登録されている。

TikTokで悪名が広まった「靴紐を結ぶふり」の手口

クラウダー容疑者の「尻嗅ぎ」行為は、今年に入ってから始まったものではありません。彼が「butt sniffer」として米国で広く知られるようになったのは、2023年8月頃からです。この時期からすでに同様の犯行を繰り返していたとみられており、特に大手書店バーンズ・アンド・ノーブルでの犯行時の様子を捉えた動画が、同月にTikTokで拡散され、その悪名が広く知られるきっかけとなりました。

拡散された動画には、クラウダー容疑者がターゲットを探すように店内を徘徊する姿が映っています。ターゲットの女性を決めると、彼は周囲の商品を眺めるふりをして身を低くし、周囲に人がいなくなるのを確認すると、低姿勢のまま女性との間合いを一気に詰め、女性のお尻に顔を急接近させました。異変に気付いた女性がすぐに振り返り「何をしているの?」と問い詰めると、容疑者は「靴の紐を結んでいるだけだ」と不審な弁解をしました。女性はその場をすぐに立ち去りましたが、クラウダー容疑者はその後も身をかがめたまま、靴ひもを結び直すふりを続けていたといいます。この巧妙かつ執拗な手口は、多くの人々に衝撃を与えました。

今回の再逮捕は、クラウダー容疑者の根深い再犯性と、それに対する法執行機関の継続的な監視の重要性を改めて示しています。公衆の場でのこのような迷惑行為が繰り返される現状に対し、地域社会はさらなる警戒と対策を求めています。


参考文献: